情報提供者:ししょーさん、すずさん
名前 | 東条斬美(トウジョウキルミ) | |
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CV | 井上喜久子 | |
身長 | 176cm | |
体重 | 52kg | |
胸囲 | 84cm | |
血液型 | B型 | |
誕生日 | 5月10日 | |
好きなもの | 掃除 | |
嫌いなもの | 休みの日 | |
一人称 | 私 | |
三人称 | 男子は苗字+君、女子は苗字+さん | |
特記事項 | 超高校級のメイド |
背が高く落ち着いた物腰の女性。「超高校級のメイド」だが、頭脳明晰でスポーツ万能な人間で、その肩書を超えて世界的に有名らしい。どんな仕事でも完璧にこなすと評判で、国家滅亡を依頼されたこともあるが、流石にそれは不可能だと断り、やれることには限度はあるらしい。コロシアイ学園生活においても他人のために行動し、いつの間にか掃除をしていたり、赤松には「できることならなんでもする」と言ってくれる。推理も冷静に物事を順序立て、理論的に行う頼れるタイプ。
通常 | いいえ | ふう…/いいかしら?/そうよね/メイドだもの | いいえ/みんなのために | どうやら…/どうしてっ… |
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わかったわ/それにしても | どうかしら? | だったら…! | いいかしら? | |
その他 | ||||
私は超高校級のメイド東条斬美よ。困った事があったらいつでも言ってね。
どんな状況下でも他人のために働くことを優先している。その働きぶりはメイドの域を超えて評判。
どんな依頼もは言い過ぎだわ。前にも国家滅亡を依頼された事があるけど、さすがに無理だからお断りしたもの。
その有能さは世界的に有名なようで、とんでもない依頼を受けることもある東条。しかしやれることには限度はあるらしい。
そうね…難しく考えずに、手を付けられるところから始めてみましょう。
もちろん、髪の毛1つでは何も言えないわ。でも…苗木さんにも、話を聞いてみる必要はありそうね。
だったら、私が一緒に残るわ。
落ち着いた物腰の東条は、死体発見後の捜査も冷静に行おうとする。体験版では証拠隠滅を防ぐために日向と共に現場に残ることも提案する。
実は、私はこの学園に着いてから、寄宿舎の部屋をすべて掃除しておいたのよ。
体験版で、誰に言われずとも学園中の掃除をしてしまっている東条。生粋のメイド気質らしい。
より詳細なデータはプレゼント一覧参照。
程度 | セリフ | プレゼント例 |
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大好物 | 私の方が欲しい物を貰ってしまうなんてね。/贈り物の選び方について〜/これが必要だと言った事はなかったはずだけど… | ケチャップ、オリーブオイル、クレオパトラの真珠 |
好物 | メイドに贈り物なんて…気を遣わなくていいのよ。/これを使うような依頼〜 | 水切りヨーグルト |
普通 | そう…これを私にくれるのね。/これを私に贈りたいのね?/これを私に片付けておいて〜 | ウーロン茶、タピオカジュース、不死の酒フリー |
嫌い | こういった物を気安く人に渡すのは感心できないわね。/贈り物の選び方がわからないなら〜 | スコラティーン、才囚学園の腕輪 |
◎が「凄く楽しんでもらえた」、○が「まあまあ話は盛り上がった」、△が「あまり楽しんでもらえなかった」、×が「雰囲気は最悪だ」
場所 | 選択肢パターン1 | 選択肢パターン2 | 選択肢パターン3 |
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AVルーム | ×虫さんの〜 ○アスリート〜 ◎小説家〜 |
◎アクション映画 ○コメディー映画 △アニメ映画 |
○眠く〜 ◎ビデオラック〜 △映像よりも〜 |
食堂 | ◎料理 ○お菓子 △何か飲もうか |
×冷蔵庫に〜 ◎ティータイム △断食〜 |
×食後は緑茶〜 ◎食後は寝る〜 ○食後は運動〜 |
図書室 | ×えっちな本〜 ◎漫画を〜 ○退屈だね |
○勉強 ◎眠く △埃っぽいね |
◎メイドの本〜 △叫びたく〜 ○変わった〜 |
体育館 | ◎体を動かす〜 ×掃除〜 △疲れちゃった |
◎バスケを〜 ×まずは脱いで〜 ○まずは準備運動〜 |
○ドッジボールを〜 △審判は任せて ×燃やしちゃおうか |
中庭 | ◎外の空気〜 ○ランニング〜 ×室内に戻ろう〜 |
◎日向ぼっこ〜 △とりあえず踊ろう ○いい景色だね |
△ここにも〜 ◎早く外に〜 ×ずっとここに〜 |
ココロンパ | △4番目「克服しなくては」に「肯定」 ○4番目「克服しなくては」に「否定」 ×9番目「考えても仕方ない」に「肯定」 ◎9番目「考えても仕方ない」に「否定」 |
学校行事での才能のカケラ入手数、仲良しマスでのステータス上昇値はプレイしている自分のカードとイベントで登場する相手のカードの所持している最高レアリティに依存。全てNなら最低値、全てUなら最高値になります。
N | S | U |
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レベル | 発言力 | 集中力 | 腕力 | 体力 | 知力 | 忍耐 | 素早さ | 幸運 |
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1 | 15 | 20 | 3 | 2 | 4 | 2 | 2 | 1 |
99 | 162 | 216 | 100 | 75 | 125 | 75 | 115 | 50 |
学校行事 | 選択肢1 | 選択肢2 | 選択肢3 |
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1年6〜8月体育祭 | 最初に他を引き離して、後のみんなを助けるわ(赤松と会い、青カケラ10〜60) | 中間走者として、みんなをサポートしましょう(辺古山と会話で赤カケラ10〜60) | アンカーを担当するのが確実だわ(朝日奈と会話で緑カケラ10〜60) |
2年9〜11月文化祭 | 校庭の屋台を巡りましょう(桑田と会い、赤カケラ11〜66) | ジューススタンドがあるらしいわね(狛枝と会話で青カケラ11〜66) | 必ずお化け屋敷に来てくれと依頼されたわ(罪木と会話で緑カケラ11〜66) |
3年12月終業式 | その前に…廊下が騒がしいみたいね(石丸&大和田と会い、赤カケラ12〜108) | 食堂の掃除ついでに差し入れも作りましょう(山田と会話で青カケラ12〜72) | 先に掃除道具を買い足した方がよさそうだわ(桑田と会話で緑カケラ12〜72) |
相手 | ステータス上昇 |
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腐川 | 腕力+2〜12、知力+6〜36 |
十神、腐川 | 腕力+2〜18、知力+10〜90 |
セレス、花村 | 発言力+3〜27、集中力+3〜27、腕力+2〜18、知力+4〜36、素早さ+2〜18 |
天海 | 腕力+2〜12、知力+4〜24、素早さ+2〜12 |
星、辺古山 | 腕力+6〜54、知力+2〜18、素早さ+6〜36 |
どんな場所でも、メイドとして滅私奉公を貫くまでよ。
3年間、メイドとして大きく成長させて貰ったわ。ますますみんなの為に働いていけるわね。
赤松:さすが東条さん、ダントツ1位だよ!続く私が抜かれないように、頑張らなくちゃね。
東条:…赤松さん、バトンを!
赤松:ありがとう、東条さん!絶対トップを守ってみせるからね!
東条:…辺古山さん、バトンを!
辺古山:東条…さすがの走りだった。あとは私に任せてくれ。
東条:…ふぅ。辺古山さんに最良のスタートを切って貰う事ができたわね。
…辺古山が1位を独走するのを見守った!
東条:危ないところだったけれど…なんとか依頼達成ね。
朝日奈:あー、まさかライバルが東条ちゃんなんて…あとちょっとで1位だったのに、悔しいな。
東条:朝日奈さんも、素晴らしい速さだったわよ。
東条:危うくみんなからの、リレーに勝つという依頼を達成できないところだったわ。
…なんとかトップで走り切る事ができた!
桑田:お、東条じゃねーか。うーす、東条。
東条:あら、桑田君。貴方は…屋台をやっているの?
桑田:そうなんだよー。なあなあ、オレのクレープ食ってかね?
東条:そうね…
東条:…桑田君、クレープが焦げているわよ。
桑田:あれっ!?うわっ、やっべ!うえー、鉄板が…どうすんだよこれ!
東条:落ち着いて。これくらいは簡単に処理できるわ。
桑田:へ?そーなん?
桑田:あ…じゃあさ、掃除の仕方教えてくれよ。ついでにクレープのきれいな焼き方も!
東条:わかったわ。それが貴方の依頼なら。
桑田:やった、ラッキー!実はさっきから、全然きれいに焼けなくてさー。
桑田:あ、ラッキーって東条に教えて貰えんのがラッキーって意味だから…へへ。
狛枝:やぁ、東条さん。来てくれて嬉しいよ。
狛枝:もしかして、女子の誰かと約束してたのかな?ごめんね…今はボクしかいないんだ。
東条:構わないわ。後でまた来るから。でも…せっかくだからお薦めを1つ頂けるかしら。
狛枝:わかったよ。ちょっと待っててね。
狛枝:えっと、揃ってる材料は…牛乳とコーラと醤油と…うーん、何か変だな。
東条:…狛枝君?
狛枝:あ、背脂だ。ここにあるって事は、使うのかな…
東条:狛枝君…ここはジューススタンドなのよね?
狛枝:あぁ、待たせちゃってごめん。
狛枝:実は…ボクは本当は清掃担当のはずだったから、ジュースの作り方を聞いてなくてさ。
狛枝:うーん、せめて携帯電話があればレシピを調べられるんだけど…
東条:今すぐ私に本来のメニュ−を調べるように命じて。口にできる飲み物を出せるようにするわ。
…しばらくジューススタンドを手伝った!
東条:お化け屋敷はここね?アンジーさんに来て欲しいと頼まれたのだけど…
罪木:あ、東条さん…はい、仰る通りでございますぅ!
罪木:えへへ…ようこそお越しくださいましたぁ。私が受付になってから、誰も入ってくれてなくて…
東条:さっそく中に入らせて貰うわね。案内をお願いしてもいいかしら?
罪木:は、はい…是非!ただいまご案内いたしますぅ!
罪木:あっ…
「ドターン!」
罪木:こ、転んでしまいましたぁー!ごめんなさい、ごめんなさい!
東条:落ち着いて、まずは足を閉じて。スカートの中が見えてしまうわ。
東条:さぁ、私に掴まってちょうだい。立てるかしら?
罪木:あ、は、はいっ!
東条:大丈夫?痛い所はないかしら?ケガや衣服のほつれは…ないわね。
東条:でも白衣が少し汚れてしまったようね。私に預けてくれれば、すぐに洗濯するわよ。
罪木:あう…うゆぅ…
罪木:あの、私は大丈夫ですから…ごめんなさいぃ!恐縮ですぅ!
…世話を焼き過ぎて、逆に困らせてしまったかもしれない…
大和田:んだとコラァ!表出ろやぁ!
石丸:いい度胸だ、兄弟!今日は徹底的に議論しようではないかっ!
東条:…何があったの?貴方達は、とても仲が良かったわよね?
大和田:兄弟と認めた男だからこそ譲れねー事もあんだよ!オメーは引っ込んでろ!
石丸:おい、兄弟!無関係の者にまで声を荒げるなど…看過できんぞ!
石丸:東条くん…御覧の通りだ。申し訳ないが、僕達の事は放っておいてはくれないだろうか。
東条:いえ…私にも無関係な事とは思えないから、少しだけ話を聞いて貰えるかしら。
大和田:あァ!?なんだってんだ!?
東条:まず、石丸君…今はみんなで大掃除の最中でしょう?風紀委員の貴方には、率先して指揮を執ってほしいわ。
東条:貴方ほどの人が、職務を忘れる程に譲れない何かがあった事はわかるけど…
東条:このままだと、貴方はきっと後悔するわ。一度冷静になってちょうだい。
石丸:くっ…き、君の言う通りだ…
東条:そして大和田君…貴女なら、石丸君が職務と誇りをいかに大切にしているか理解しているはずよ。
東条:何か腹に据えかねる事があったとしても…兄弟だと認めているのでしょう?
東条:なら、今は石丸君に協力してあげて。
大和田:ぐっ…兄弟の誇りを曲げるなんざ、男のする事じゃねー…
石丸:東条君…すまない。僕とした事が、我を忘れていたようだ。
大和田:でけー声出して…悪かったよ。
東条:私こそ、出過ぎた事を言ってごめんなさい。
東条:せめて、2人が話し合う為の役に立てていればいいのだけど。
石丸:…………
大和田:…………
石丸:兄弟…少し頭を冷やして、それからちゃんと話させてくれ。
大和田:へっ…水くせー事言ってんじゃねーよ。喧嘩の原因なんか、とっくに忘れちまったぜ…
石丸:うぅっ…兄弟…!
山田:…………
東条:山田君、どうかしたの?体調が悪いなら、罪木さんを呼びましょうか?
山田:いえ、ご心配には及びませんぞ…単なるエネルギー不足ですんで。
東条:もしかして、お腹が空いているのかしら?
東条:元々おにぎりを作るつもりだったの。貴方の分も用意するから、好きな具を教えて貰える?
山田:さすが東条斬美殿、神と言わざるを得ない!シャケでお願い致しますぞ!
東条:わかったわ、少し待っていて。温かいお茶も淹れるわね。
山田:うおおおお、修羅場明けの疲労も抜けきらない体に東条斬美殿の母のような優しさが染み渡るッ!
東条:…母と言うのはやめて。
山田:これは失敬!いやはや…どちらかと言うと、東条斬美殿はいわゆる僕の編集者ですな!
山田:今回の原稿が神がかり的な完成度になったのも、僕が天才な上、東条斬美殿がアドバイスをくれたお陰!
山田:僕…実を言うと、もう東条斬美殿がいなきゃダメかもしれません!
山田:なんなら、次の本のネタ出しとネームと下書きとペン入れと仕上げをお願いしたい!
山田:あ、これでも大手サークルなんで…1人雇うくらいの人件費は出せるといいますか。
東条:依頼したいと言うなら受けるけれど…貴女は本当に、それでいいのかしら?
山田:えっ?それでいいのか…と仰いますと?
東条:貴方が描いているのは、好きな物への愛情を隅々まで詰め込んだマンガなのでしょう?
東条:だったら、すべてを他人にゆだねるのではなく、貴方の手で描くべきじゃないかしら。
東条:頼ってくれるのは嬉しいけれど…貴方の為にならない事をするのは、本意じゃないわ。
山田:と、東条斬美殿…
山田:…仰る通りですな。うっかり頼りすぎてしまいました。
山田:愛するぶー子への思い…それを表現できるのは僕自身だけ…大切な事を忘れるところでした。
山田:うおおおおおっ!みなぎってキター!悔い改めて…描かなきゃなんねーっ!
東条:貴方がやると言うなら、私はそれを助けるわ。掃除はしておくから、原稿に戻ってちょうだい。
…山田を送り出し、食堂を完ぺきに掃除した!
桑田:おっ、東条じゃーん!どっか買い物行くならオレも連れてってくれよ!
東条:桑田君…私は掃除道具を買いに行くだけよ?
桑田:あー、買い物の中身はなんでもいいんだ。オレ、ちょっと東条に聞きたい事があんだよね。
東条:何かしら?私で力になれる事なら、なんでも聞くわよ。
桑田:実はさぁ、オレ正月は実家に帰るんだけどさ。
桑田:ついでっつーか…たまには、いとこに土産でも持ってってやろうかと思ってよ。
桑田:で、そのいとこってヤツが女なんで…土産を何にすっか、相談に乗ってほしいって訳!
東条:なるほどね…そういう事なら、協力するわ。
桑田:まぁ、女子への贈り物とか初めてじゃねーし、あいつ…オレが渡せばなんでも喜ぶんだけどよ。
桑田:どうせならスゲー喜ばしてやりてーじゃん?へへっ、オレっていい兄ちゃんじゃね?
東条:お兄さんという事は…貴方のいとこは年下なのね。
東条:そうね…もう少し情報をちょうだい。喜んでもらえる物を一緒に考えましょう。
桑田:へへっ、サンキュー!東条が選んだモンなら間違いねーだろ!
桑田と土産をどうするか話しながら、買い出しを済ませた…
東条:腐川さん…ちょっといいかしら?
腐川:な、何よ…存在が不快だからあたしを排除しようっていうの?
東条:そんな事はしないわ。1つ聞きたいのだけど…腐川さん、洗濯はしている?
東条:もし忙しくて手が回らないのなら、私が引き受けるから言いつけてちょうだい。
腐川:と、遠回しにあたしが臭いって言ってるの?どうせ風呂も入ってないだろって言いたいの!?
東条:小説の執筆と勉強の両立で忙しいだろうけど…体の為にも、衛生面には少し気を使った方がいいわ。
東条:頭や体を洗うと、気分もさっぱりするわよ。面倒なら、私がシャンプーだけでもしましょうか?
腐川:は、はぁ!?いいわよそんなの!
東条:そう?もし何かして欲しい事があれば、なんでも言いつけてくれて構わないわよ。
腐川:うぎぎ…ぎぎぎぎぎぎぎ…
東条:腐川さん?体調でも悪いの?
腐川:あ、あたしの周りなんかウロウロしなくていいわよ!
腐川:だ、誰かに世話された事なんてないから…落ち着かないのよ、そういうの!
東条:そう…気遣いが足りなくてもごめんなさい。人の気配があると執筆にも影響するでしょうしね。
東条:でも、よければ洗濯だけでも…貴女がいない時間にやっておきましょうか?
腐川:いいって言ってるでしょ!?洗濯くらい自分でするわよ!
腐川:なによ、もう…あ、あたしが臭くて誰かに迷惑かけてる!?
東条:腐川さん、それは…とても言いにくいのだけれど…
腐川:…かけてるかもしれないけど!クラスが違うあんたには関係ないでしょ!
十神:…………
東条:お待たせ、十神君。今日はルアックコーヒーにシフォンケーキを添えてみたわ。
十神:あぁ、悪くない。褒めておいてやる。だが、コーヒーの前に…
十神:そこにいるのはわかっている。視線がまとわりついてくるんだよ。
腐川:…………
腐川:さすが白夜様…使用人を従える姿も様になってるわ。
腐川:でも、そっちのあんた…メイドだからって、ちょ、調子に乗るんじゃないわよ!
腐川:白夜様を朝から朝までお世話できると思ったら大間違いなんだから!
東条:腐川さん…貴女も座ってはどう?紅茶とコーヒー、どちらがお好みかしら?
腐川:紅茶をいただくわ!
東条:わかったわ。少し待っていて。
腐川:って…そうじゃなくて!
十神:まったく、騒々しい…東条、そいつを遠ざけろ。
東条:十神君、食堂はみんなの共有スペースよ。
東条:静かな場所でくつろぎたいという願いなら、別の形で叶える事を提案させて貰うわ。
腐川:あんた、メイドのくせに白夜様に逆らうの!?いいからあたしをつまみ出しなさいよ!
東条:私はこれが真に十神君の助けになると考えて、アドバイスさせてもらっただけよ。
東条:上に立つ者には強引な決断が必要な時もあるけれど、他の人たちがそこで抱く感情を軽んじるのは危険だわ。
十神:フン…一考する価値はあるか。
腐川:白夜様が人の意見を聞いたっ!?
十神:東条は、すべてを持つ俺には及ばないにしろ…優れた能力を持つ、選ばれた人間だ。
十神:十神財閥に仕えるに値するレベルの従者…その進言なら、多少は耳を傾けてやってもいい。
腐川:さ、さすが白夜様…これが1流御曹司の器なのね…!
花村:ンフフ…セレスさん、今日のランチはどうだったかな?
セレス:絶品でしたわ。花村君、料理の腕だけは本物ですわね。
東条:セレスさん…食後のお茶を持ってきたわよ。
セレス:まぁ、ありがとうございます。
セレス:東条さんのロイヤルミルクティーは、これまで飲んできたものの中でも最高ですわ。
セレス:はぁ…至福のひと時ですわ…これでお2人が、女性だったり花村君だったりしなければ…
セレス:将来は是非とも、わたくしが住む予定の城に勤めて頂きたかったのですが…
花村:えっ?ぼ、ぼくの何がそんなに不満なの?
セレス:それを理解できないのなら…あなたのランクが上がる事はありません。
花村:ら…ランクって?
セレス:わたくし、周囲の人間をランク付けしておりますの。
セレス:花村君の評価は、Aランク級の料理の腕を考慮してかろうじてE…最低のFを免れているところです。
花村:そ、そこまでダメなの!?
東条:性別を気にするという事は、セレスさんはメイドより執事を求めているのかしら?
セレス:はい。東条さん以上の能力を持つ方は滅多にいないと理解してはいるのですが…
セレス:侍らせるのはイケメンと決めているのです。ここは譲れない1点なのですわ。
東条:だったら、いい執事派遣会社を知っているわ。よければ紹介するわよ。
セレス:まぁ…東条さんがそう仰るなら、きっと優秀な執事が揃っているのでしょうね。
花村:執事はともかく…ぼく以上のシェフは見つからないと思うよ?
花村:
セレス:ですから…そういうところが…
セレス:…あり得ねーんだよ〇〇があああああああ!!
花村:
東条:2人とも、あまり食堂で大声を出すのはよくないわよ。
花村:
東条:天海君、ちょっといいかしら。服の裾が少し裂けているみたいよ。
天海:あれっ?
天海:本当だ…参ったっすね。どっかに引っ掛けたかな…
東条:よかったら、私が直しましょうか?頼って貰えるのは本望だから、遠慮は要らないわ。
天海:いいんすか?じゃあ、ありがたくお言葉に甘えさせて貰うっす。
東条:わかったわ。貴方の着替えができるタイミングで、裂けた服を渡してちょうだい。
東条:一緒に洗濯もしておくから、脱いですぐに渡してくれて構わないわよ。
天海:申し訳ないくらい至れり尽くせりっすね…さすが超高校級のメイドさんっす。
天海:なんだか、懐かしい気分になるっす。
東条:…お母様を思い出してる訳じゃないわよね?
天海:ははっ、違うっすよ。昔、俺の家にもメイドさんがいたんす。
天海:さすがに超高校級の東条さんほどじゃなかったと思うっすけど…
天海:ガキだった俺から見れば、なんでもできる凄い人だったっすよ。
東条:…いいメイドだったのね。
天海:そうっすね…優しくて、マメに面倒見てくれて…兄妹でしょっちゅう取り合いしてたっす。
天海:自分が先に絵本を読んで貰うんだとか、そういうくだらない理由で。
東条:そう…微笑ましい話ね。
天海:ははっ、俺にもそんな頃があったんすよね。
天海:兄妹みんなして、あの人をもう1人の母みたいに思ってたかもしれないっす。
天海:あっ、もちろん…そういう所を東条さんと重ねてる訳じゃないっすよ?
東条:ふふっ…わかっているわ。
東条:貴方のメイドも、きっと本望だったんじゃないかしら。そこまで信頼を向けて貰えたのだから。
星:ん?あの門の陰にいるのは…
星:…………
星:…フン。
東条:星君、おはよう。こんな所で立ち止まって…何かあったの?
辺古山:門の方をじっと見つめていたように見えたが…
星:あぁ…ちょっと猫を見かけてな。
辺古山:ね…猫だと!?
東条:どこからから迷い込んでしまったのかしら?
辺古山:すまない…その猫が行ってしまったのは、おそらく私のせいだ。
東条:そんな…貴女が原因とは考えにくいわ。猫が人間を警戒するのは普通の事だもの。
辺古山:いや…動物はみな、私の殺気を感じて逃げていく。星や東条だけなら、猫は逃げなかったかもしれん。
星:確かに、あんたのまとう気は鋭い…動物から見りゃ、抜き身の刀みてーなモンかもな。
辺古山:星…お前が見たのはどんな猫だったのだ?
星:茶色のトラ猫だったぜ。おそらく雑種だな。なかなか触り心地のよさそうな毛並みをしていた。
辺古山:そうか…できればひと目見たかったものだ。
辺古山:心ゆくまでその毛並みをもふらせて貰えたらどれだけ気持ちがいい事だろうな…
東条:2人とも…とても動物が好きなのね。
星:別に、そういう訳じゃねーがよ…ただ、首輪をしてたのがちらっと見えてな。
星:あいつがこの学園から自分の住処まで無事に帰れるか…そいつが気になるんだよ。
辺古山:そうだな…この学園は広い。出口を見失って迷子になる危険性がある。
東条:だったら、私が猫を捜しましょうか?
東条:始業まではまだ時間があるから、必ず見つけて保護するわ。
星:そうだな…緊急事態だ、あんたの力を借りたい。
星:もちろん、任せきりにはしねーぜ。俺も一緒に捜させて貰う。
辺古山:東条…感謝する。
辺古山:私も捜索に加わりたいのだが、しかし…
星:あぁ…あんたが近づいたら猫は逃げちまうって訳か。
辺古山:…くっ!
東条:そうね…辺古山さんは、田中君と最原君を呼んできてくれないかしら?
東条:あの2人なら、きっと助けになってくれるわ。その間に、私と星君で捜索を開始しましょう。
辺古山:的確な指示だ。すぐに呼んでこよう。
星:フン…頼りにさせて貰うぜ、東条。
東条:任せて。2人からの依頼、絶対に成し遂げてみせるわ。
貴方のお陰で、とても有意義な時間を過ごせたわ。
…なぜかしらね。貴方と一緒にいると、メイドとしても、より成長できるような気がするの。
それじゃ、一緒に寄宿舎まで戻りましょうか。
貴方のお陰で、とても充実した時間を過ごせたわ。
よかったら、また一緒に過ごしてちょうだい。
それじゃあ、寄宿舎まで戻りましょうか。
…貴方はもう少し、男性としてのスキルを磨くべきよ。
私だったからよかったものの、他の女性だったら…どうなっていたかわからないわ。
それじゃ、先に戻るわね…
…貴方が望んだのは、こんな時間の過ごし方だったのかしら。
…先に戻らせて貰うわ。
…………
…それが貴方の依頼ならば、従うわ。
でも、メイドへの依頼ではなく、私という個人に対する誘いだというのであれば…
…申し訳ないけれど、断れるもらうわ。
スポーツ選手には好感が持てるわね。
…彼らが日々こなしているトレーニングの量、生活のストイックさは、想像に難くないわ。
それを支える事ができたら…メイドとしても、充実した日々を送れるでしょうね。
…以前、私が仕えていた作家の事を思い出すわ。
あの人もまた、ドキュメンタリーが制作されるほどの大家となったのだけど…
きっと、今も物語を綴る事を心底、楽しんでいるんでしょうね。
ここをでたら、あの人の新作をチェックしてみようかしら。
それが貴方の依頼?
仕事に個人の心情を持ち込まないというのがメイドというものだけれど…
でも…嬉しいわ。アクションは映画の中で、特に好きなジャンルなの。
爽快な映像と派手な物語は、日々の疲れを、吹き飛ばしてくれる気がするわよね。
…それが貴方の依頼?
いえ、コメディー映画を見る事に、不満はないけれど…
今後、女性と映画を見る際には、もう少し選択を考えたほうがいいわね。
2人で映画を見ていて、笑いのツボがズレていた時の気まずさは…かなり厳しいと聞くわ。
小うるさく聞こえるでしょうけど…
貴方が女性と気まずい時間を過ごす事になるのは、私としても不本意なのよ。
こういう小言も、メイドの仕事の領分なのだと、わかって頂戴。
…それが貴方の依頼?
…わかったわ。
(今の反応…アニメ映画は好みじゃないのかな?)
(それなら正直に断ってほしいけど…滅私奉公を掲げる東条さんには、難しいか…)
…そういう心配なら必要ないわ。
貴方が眠りに落ちてしまった時は、決して起こさないよう、部屋まで送り届けてみせるから。
これでも腕力には自信があるのよ。〜君くらいの体系なら、腕一本で事足りるわ。
確かに、これではジャンルがごちゃ混ぜになっていて見苦しいわね。
…丁度、私も気になっていたところだったの。…すぐに整理するわ。
こういう細部に目が行くのは探偵だからなのかもしれないけれど…
どうやら貴方には、メイドとしての素養もあるようね。
…そう、貴方はそんな風に考えているのね。
もしも私の個人的な意見を問われているのだとしたら、あいにくだけど、回答はできないわ。
その時に仕えている主人が選ぶ方を私も選ぶ…ただ、それだけの話よ。
…メイドとはそういうものだと、以前にも話さなかったかしら?
…貴方と一緒に?
依頼人と一緒に料理をするのは初めてね。
少し緊張するけれど…貴方の命令とあらば、全力でこなさせてもらうわ。
安心して、依頼を受けるからには、貴方の身の安全と料理の味は保証するわ。
(身の安全って…料理の最中の怪我の事だろうか…)
(さすが東条さん…回りすぎるほど、気が回っているな…)
えぇ、それなら貴方の趣味嗜好にあったお茶請けを作りましょう。
〜君は、甘さが全面に押し出しているものよりも、素材の味を活かしたものの方が好みなのよね。
それなら、季節の果物を使ったスコーンなんてどうかしら?
きっと、〜君の舌に合うと思うわ。
(今まで東条さんに、僕の好みを伝えた事があっただろうか…)
(メイドならではのプロファイリング能力だとしたら…ちょっと怖いくらいだな…)
…それなら、水分補給に適した清涼飲料水を、すぐに用意するわね。
え?私…?
私は必要ないわ。特に喉も渇いていないもの。
飲めという依頼なら、飲まない事もないけれど…
…衛生上、そして健康の為にも、そのような事をするべきではないわ。
…メイドにも、依頼を断る権利はあるのよ?
〜君は紅茶が好きなのね。
それなら紅茶の起源、その歴史について学んでみる事を勧めるわ。
いつもと同じ紅茶でも、それを知って飲むのでは、また違う味わいを感じられるはずよ。
(…気のせいだろうか。)
(紅茶について語る東条さんは、いつもより心なしか、楽しそうに感じられた。)
…宗教的な儀式かしら?…それとも医療目的?
遊び半分で言っているのなら…正直、感心しないわね。
こんなところで体調を崩したら、最悪の場合、命にさえ関わるわよ?
そんな…てっきり、貴方は紅茶派だとばかり…
こんな簡単な読み間違いをするなんて、メイド失格ね…
どれだけ罵ってくれても構わないわ…
私はメイドとして、それだけのミスを犯したのだから…
(そんなに大きいミスだとは、思えないけど…)
それなら、貴方の睡眠環境を管理させてもらえないかしら?
夜と昼では、必要な睡眠の質も変わってくるの。それに応じて、就寝時の環境も変化させるべきだわ。
…いいのよ。手間だなんて、ちっとも思っていないわ。
貴方が最大の効果を手にする為に尽くす…それが私の喜びなのよ。
それなら…運動のメニューを組むのは私に任せて。
食事の消化を妨げず、身体に負荷を与えないものを考えるわ。
1ヵ月後には、きっと見た目にも、頼もしい探偵になれているはずよ。
なるほど…
…貴方はそういう癖の、持ち主だったのね。
私には否定する権限もつもりもないけれど、しかし、拒否はさせてもらうわ。
…メイドにも、依頼を断る権利はあるのよ。
ええ、構わないわ。
…今後の参考に聞かせて欲しいのだけど、〜君はどういったジャンルの漫画が好みなのかしら?
依頼者の趣味を把握しておくのも、メイドの仕事の内の1つなのよ。
次に似たような依頼が来た時に、そちらの方が話がスムーズに進むのは自明でしょ?
それは…退屈を紛らわせて欲しいという依頼かしら?
それなら、すぐに貴方好みの本を用意するわ。
安心して。これまでのプロファイリングから、貴女の趣味は完全に把握しきっているから。
(プロファイリングって…そんな事までできるのか…)
えぇ、それはいい心がけね。
今まで色んな主人に仕えてきたけれど、どの業界でも、頂点を取る人物は、勉学を怠ることはなかったわ。
貴方も、いつか探偵で頂点を…
そんな未来を、想像せずにはいられないわね。
それなら、眠ってくれても構わないわ。
逆に、眠気に抗いたいという要望なら、それはそれで対応するわよ。
カフェインによる覚醒、痛みによる覚醒、薬剤を使っての覚醒…
どれでも、貴方好みの方法を選んでちょうだい。
えぇ…ここはいくら掃除しても、埃っぽさが抜けないのよ。
そもそもの部屋の構造に、問題があると思うのだけれど…
貴方に不快な想いをさせているのであれば、折を見て、リフォームも検討するべきね…
後手に回って不快な想いをさせて、申し訳ないわ…
…この本は、ヴィクトリア朝のメイドについて解説してるのね。
〜君は、現在のメイドではなくこの時代のハウスメイドに興味があるのかしら?
だったら、当時のイギリスの習慣や文化についても調べてみる事をお勧めするわ。
どんな文化や習慣が今もなお続いて、どんな文化や習慣が廃れたのか…
その差異について考えるだけでも、充実した時間が過ごせるはずよ。
…それは、依頼ではないわよね?
だとしたら、マナーは遵守するべきだと、進言させて貰うわ。
私はあなたに可能性を感じているの。あまり、がっかりさせないで頂戴…
でもこれは、なかなか質の良い調度品よ。こんな風に放置されるべき代物ではないわ。
私の見立てによると、好事家ならば泣いて喜ぶような一品ね。
これに目をつけるとは、貴女の審美眼は中々のものよ。
さすが超高校級の探偵と、言うべきなのかしらね。
丁度いいわ。私もトレーニングをしたいと、思っていたところだったの。
私の元に舞い込む依頼は多岐に渡るわ。
いつ肉弾戦を必要とする依頼がくるかわからないから、日々のトレーニングは欠かせないのよ。
(肉弾戦を必要とする依頼って…それはさすがに…)
(いや、東条さんだったら、ありえない話じゃないのか…)
それはメイドの領分よ。貴方が手を出すべきではないわ。
どうしても、と言うなら、考えない事もないけれど…
…いいえ、やっぱり掃除は、私に任せてくれないかしら。
貴方に悪感情がある訳ではないけれど、掃除に手を出されるのは…どうしても…
それなら、寄宿舎で休んでいるべきだったはずよ。
過ぎてしまった事をとやかく言うつもりはないけれど…
今後このような事は、ないようにすべきだと、進言させてもらうわ。
貴方の依頼を楽しみにしているメイドがいる。その事を覚えていてくれたら、嬉しく思うわ…
その言葉、依頼として受け止めていいのかしら?
それなら、何を目的とするかも、教えてほしいわね。
ただの娯楽としてなら本気は出さないし…
実力を試したいというなら、私も全身全霊をかけて挑むわ。
…それは、どういう意図があってかしら?
…返答次第では、こちらも相応の対応を取らせて貰うわ。
メイドと言っても、貴方の奴隷ではないのよ?
下品な勘違いをしているなら、認識を改めてちょうだい。
それは私としても嬉しい提案よ。
もしも、私と運動して怪我をした…そんな事になったら、メイド失格だもの。
それでは、入念に準備運動をしましょう。
準備運動だけで筋肉痛になるかもしれないけど…それは日頃の運動不足が原因だから、目を瞑って頂戴。
それが貴方の依頼ということなら、そうしましょう。
ただ、2人でドッジボールというのは…少し難しいわね。
少しだけ時間をもらえるかしら?2人でも楽しめるルールを、迅速に考えるわ。
…貴方が審判を?
となると、私は1人で何かの競技をする事になるのかしら?
メイドと言っても、私は見世物ではないわ。悪いけどその依頼、断らせてもらうわね。
…納得できる理由を与えてくれるのなら、その依頼、受けさせて貰うわ。
でも、ただの気まぐれだというなら…
貴方への信頼が地に落ちる前に、早く撤回してちょうだい。
貴方の事を、軽蔑したくはないの…
えぇ、せっかく室外に出たのだから、そうしましょう。
…〜君。
差し出がましいとは思うけれど…いい機会だから言わせてほしい事があるの。
貴方は普段から、気を張りすぎているところがある…
こういうリラックスできる時間を、もっと積極的に取る事を勧めるわ。
あなたは可能性の塊なんだから、もっと自分を大切にして頂戴。
説教臭く聞こえるかもしれないけれど…
メイドだからと言って、誰にでもこんな事を言う訳ではないのよ…?
それが依頼だと言うなら、喜んで受けるわ。
ここにきてから、運動不足が気になっていたところだったの。
意外かしら?メイド業も探偵と同じで、身体が資本なのよ。
中には頭脳労働だけを生業にするメイドもいると聞くけれど…
それはもう、探偵の領域よね?
それなら、どうして初めから、屋内へと誘わなかったのかしら。
…メイドも人間よ。
訳のわからない行いに付き合わされるのは、気分のいいものではないわ。
えぇ、そうね。こういう時こそ、リラックスする時間も必要だわ。
…〜君。貴方は不思議な人ね。
酷く思いつめたように見える時もあるのに、突然、こんな余裕を見せたり…
今までの主人に、貴方のような人はいなかったから、とても興味深いわ。
…それは、私にダンスの相手を務めろ、という事かしら?
えぇ…依頼ならば従うけれど…
(この反応…あまり気乗りしないみたいだけど…今更、撤回するわけにはいかないし…)
えぇ、確かに中に比べると、視界が開けて気持ちいいわね。
メイドはどうしても室内の仕事が多いから、こうしてゆっくりと、外に出る機会は新鮮なの。
素敵な依頼を出してくれて感謝するわ。
貴方が主人だったら…そんな風に思うのは、もう何度目かしら。
でもそれは、ずっとここにいてもいいということではないわ。
人は停滞を恐れつつも…飲みこまれてしまえば抗う事を忘れる…
どうか、ここに閉じ込められた時の、強く外に出たいと願った想いを思い出して。
決して、飼いならされてはダメよ?
…えぇ、私も同じ気持ちよ。
記憶は消されているけど…意識に染み付いているのよ。連れさられる直前まで、私には仕えていた人がいたと。
中途半端に仕事を放り出しているなんて…許される事ではないわ。
…〜君。必ず、この学園から出ましょうね。
…ありえないわ。…趣味の悪い軽口は控えて頂戴。
…貴方も引き受けたままになっている、依頼があったりはしないの?
いや、仮になかったとしても、ここにい続けるなんて選択の理由にはなりえないわ。
○○:確かに…弱点や苦手を、そのままにしておくのは、よくないよね。
東条:それはわかっているのだけど…克服の仕方がわからないのよ。
○○:もし僕に力になれる事があれば、なんでも言って、協力するよ。
東条:…えぇ、気持ちだけ、ありがたく受け取っておくわ。
○○:(気持ちだけ…本当に気持ちだけしか、力になれなかった…)
○○:別に、克服しないといけない訳じゃ、ないんじゃないかな?
東条:えぇ…一般的には、間違えた考え方ではないわ。
東条:でも、私はメイド…主人の為に自分の能力を捧げる事を生業とするの。
東条:できる限り、能力の欠如はない方がいいのよ。
○○:それはわかるけど…
○○:でも、どこか欠点があった方が…身近に感じられたり、可愛く思えたりするよね。
○○:逆に、こんにゃくを克服する事で…そういう美点が消えるって事もあるんじゃないかな。
東条:…………
東条:…なるほど。今までそんな考え方は、した事がなかったわ。
東条:さすが探偵…色んな角度から物事を観察しているのね。
○○:い、いや、そんな大それた話じゃないよ。
東条:だとしても、お礼をさせてちょうだい。お陰で少し、気が楽になったわ。
○○:確かに、考えても仕方がない事ってあるよね。
東条:えぇ…私にとってのこんにゃくが、まさしくそれ…
東条:考えても考えても、ゴールの見えない堂々巡りなの…
東条:でも、考えるのをやめるのは、「逃げ」に他ならないわよね…
○○:…逃げ?
東条:私のこの弱点がどこかから漏洩して、何者かに利用されたら…
東条:そのせいで、その時に仕えている主人に、迷惑を掛ける事になったら…
東条:可能性は低いけれど、だからといって、思考停止で無視し続ける事は、逃げに他ならないのでは…
東条:…そんな風に思うのよ。
○○:そ、それなら…
東条:…ごめんなさい、今の話は忘れて頂戴。
東条:メイドが弱音を吐くなんて、あってはならない事だわ…
○○:仕方がないって事は、ないんじゃないかな?
東条:…なぜ?
東条:今までどれだけ考えても、ヤツを克服する方法は浮かばなかったのよ。
○○:確かに、こんにゃくを切れるようになる方法は…もう考えても仕方ないのかもしれない。
○○:でもさ、それを認めたうえで、対策を考える事はできるよね?
東条:…私の弱点が利用された時に備え、先に対抗策を考えておく、という事かしら?
○○:まぁ、東条さんなら…もうそこまで考え済みかもしれないけど。
東条:…いいえ。私とした事が、考えが至っていなかったわ。
東条:…ありがとう、〜君。
東条:何もできない訳ではない…それに気付けただけで、いくらか救われたわ。
東条:部屋に戻ったら、早速、対抗策を考えてみる事にするわね。
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