ドラクエ11 バンデルフォン地方からグロッタ地下遺構までのチャート

船入手直後の海

カミュ「この潮風……抜けるように青い海……。
こういう景色を見ると　海の近くで育った
ガキの頃を　思いだしちまうぜ。
「……いや　くだらねえ事を言っちまったな。
さあ　虹色の枝を買った商人が　向かったという
バンデルフォン地方を　目指そうぜ。

ベロニカ「あたしの故郷　聖地ラムダは　山奥にあってね。
じつは　アンタを探す旅に出た後に
生まれてはじめて　海を見たのよ。
「山からは　元気をもらえる感じがするけど
海を見ていると　自分の中の　迷いや弱さが
洗い流されていくような感じがするわね。

セーニャ「うう……先ほど　ダーハルーネの町で買った
お菓子を食べようとしたら　通りすがりの
カモメさんに　奪われてしまいました……。
「ホメロス将軍から　逃げおおせ
ようやく　ひと息つけると思いましたが
私の考えは　甘かったようです……。
「お菓子だけに……。

シルビア「ウフフッ　○○ちゃん。
アタシの船　シルビア号の　乗り心地はいかが？
「ちょっと　見た目が地味なのが気になるけど
今のデザインも　気に入っているから
お色直ししようか　迷ってるのよねえ〜。

デルカダール南の島

ベロニカ「寄り道は　ほどほどにしといて
虹色の枝を持った商人を　探すわよ。
「アリスの話によれば　商人は
ダーハルーネの北東の　バンデルフォン地方に
向かったそうね。船に乗って　追いかけましょ。

シルビア「別に　○○ちゃんは
悪魔の子なんて呼ばれてる汚名を　すすぐために
旅をしているワケじゃないだろうけど……
「町長のラハディオちゃんみたいに
○○ちゃんを　わかってくれる人が
いてくれるのは　ありがたいわね。

カミュ「お前と一緒に　デルカダール城を脱出した時から
覚悟はしていたが……
まさか　ヤツらに　先回りされていたとはな。
「この先も　油断はできねえ。
気を引き締めていこうぜ　○○。

セーニャ「…………………………。
「あっ　すみません。
ダーハルーネで食べた
ケーキのことを　思いだしていました……。

上陸直後

シルビア「世界中の人たちを　笑顔にする……。
それが　アタシの目標だから
旅芸人として　いろんな場所を旅してきたわ。
「その旅の中で　学んだことはね。
知らない土地に来たら　とりあえず
そこに住む人たちの　話を聞くこと！
「そうそう　ユグノア地方の北には
人が集まる　大きな町があったはずよ。
そこに行って　情報を集めましょう。

カミュ「……ったく　ダーハルーネの町では
ホメロスの野郎に　追いかけまわされて
散々な目に　あったな。
「オレたちに出し抜かれて　くやしがってたし
これから　もっと　しつこくなるだろうな。
根に持つタイプだぜ　ありゃ。

ベロニカ「あんなに　たくさん兵士を集めて
○○を　捕まえようとするんだもん。
デルカダール王国も　本気ってワケね。
「だったら　こっちも　本気で守るだけよ。
○○は　このベロニカさまが
守ってあげるから　安心しなさい。
「……でも　あんた　意外と
ボーっとしてるから　心配だわ。
そっちも　ちゃんと守られる努力をしてよね。

セーニャ「虹色の枝を買ったという商人は
バンデルフォン地方へ向かった……
アリスさまは　そう言ってましたよね。
「まだ　情報が少ないですわね。
とにかく　いろんな場所へ行ってみましょう。
何か　わかるかもしれません。

到達直後

シルビア「虹色の枝って　その名の通り
虹色に輝いているのかしら……。
いずれにせよ　まだ情報が足りないわね。
「そうそう　ユグノア地方の北には
人が集まる　大きな町があったはずよ。
そこに行って　情報を集めましょう。

セーニャ「私と　お姉さまの故郷は　高い山の上なので
こう見えても　足腰には自信があるんです。
何時間　歩いていても平気なんですよ。

カミュ「オレは基本　ひとりか　ふたりでしか
旅をしない主義だからさ。
こんな大人数で旅するの　はじめてなんだ。
「追われる身としては　少々　目立つが
旅してる間中　コソコソしてんのも　疲れるし
オレも　にぎやかなのは　嫌いじゃねえしな。
「……まあ　ひとりだけ
にぎやかすぎる　お子さまがいるが……。
ソイツさえ気をつければ　問題ないだろ。

ベロニカ「ちょ　ちょっと　○○。
もっと　ゆっくり歩いてちょうだい。
「あたしは今　子供の姿なんだから
あんたたちの歩幅とは　違うのよ。
ずっと早歩きして　疲れちゃったわよ……。

入った時

シルビア「ついに　来たわね！
屈強な男たちが集まる町　グロッタ！

カミュ「チッ！　ここでも　グレイグが
英雄扱いされてるってワケか。
まったく　むなくそ悪いぜ。

バニー「ハ〜イ　カッコイイ　お兄さんたち。
格闘大会には　興味が　おありかなっ？
「今度　仮面武闘会っていう
すっごい大会が　開かれちゃうの。
ウデに自信があるなら　参加してみてね〜。

カミュ「なになに……。血わき肉おどる　タッグマッチ
仮面武闘会開催の　お知らせ。
優勝者には　豪華賞品を贈呈！　か……。

ベロニカ「てっきり　踊るほうの　舞踏会かと思ったけど
戦うほうの　武闘会なのね。
でも　仮面って　なんのことかしら。

セーニャ「屋上にある　コロシアムでやると
書かれてあります……
あの建物の頂上に　あるのでしょうか。

闘技場

ベロニカ「あっ　○○！　あれ　見て！
あれって　虹色の枝じゃない！？

ベロニカ「サマディーの王さまが　行商人に売った
虹色の枝が　めぐりめぐって
この大会の優勝賞品に　なってたのね。

セーニャ「ということは　お姉さま。
あの枝が手に入れば　大樹への道が……。
「そうね！　絶対　優勝するしかないわ！
この仮面武闘会に参加して　なんとしてでも
虹色の枝を　勝ち取りましょ！

闘技場で受付

受付「ようこそ　いらっしゃいました　旅の方。
手に汗握る　仮面武闘会に参加するなら
こちらで　受け付けておりますよ。
「仮面武闘会とは　仮面をつけた闘士たちが
タッグを組んで戦う　格闘大会のことです。
誰とタッグを組むかは　抽選で決まります。
「パートナーが　誰になるか
わからないなんて　面白いでしょう？
これが　グロッタ名物　仮面武闘会なのです！
「今年は　優勝賞品も　超豪華！
町長じきじき　あるスジから高値で手に入れた
最高級の逸品……虹色の枝を差しあげます！
「見たところ　お客さまも
ずいぶん　ウデに自信がある　ご様子……。
ぜひ　仮面武闘会に　ご参加ください！

→はい
「おお！　それでは　こちらをどうぞ。
試合の時に身につける　仮面と
パートナー選びに必要となる　抽選番号です。

○○は　参加者資格である　仮面と
11と書かれた抽選番号を手に入れた！

「これより　パートナー選びの
大抽選会が始まります。心の準備ができたら
3階の闘技場に向かってください。
「闘技場は　この受け付けの裏にある
エレベーターから行けますからね。
では　がんばってください……ご武運を！

→いいえ
「そうですか……それは残念ですね。
気が向いたら　また来てください。
いつでも歓迎いたしますよ。

エレベーター前あらくれ

「おっ　あんたも　武闘会の参加者だな。
闘技場は　このエレベーターを使えば行けるよ。
さっそく　上に行くかい？

→はい
「それじゃ　エレベーターで　上に送ってやろう。
よし　さっそく動かすぞ。

→いいえ
「ふむ　わかった。
もし　闘技場に行きたかったら
おれに話しかけてくれ。

闘技場の抽選会

司会「レディース　アンド　ジェントルメン！
今年も　ホットな季節が　やってきたぞ！
準備はいいか！？　今こそ　戦いの時！
「この戦いの聖地　グロッタ闘技場で
今年は　どんな名勝負が生まれるのか！？
グロッタ名物　仮面武闘会　いよいよ開催です！
「それでは　さっそく……皆さま　お待ちかね！
誰が　パートナーになるか　ハラハラドキドキ！
運命の　大抽選会を　行います！
「私が　この箱から　ボールをふたつ取りだし
数字を読みあげます！　呼ばれた　その2名が
晴れて　パートナーとなります！
「仮面武闘会は　2対2で戦う　タッグマッチ！
選ばれたパートナーと　チカラを合わせ
優勝を　勝ち取ってください！
「それでは　始めます！

司会「番号11！　おーっと　最初に選ばれたのは
初参加の　11番の方でした！
さあ　11番の方　ステージにどうぞ！

司会「さあさあ　誰だ　誰だ！
11番のパートナーは　誰になるのか！？
「8番！　8番が選ばれました！
「それでは　番号8の方　ステージにどうぞ！

マルティナ「よろしくね。

ロウ「ちょっと　待ったぁ！！
「どこのウマのホネかも　わからんヤツに
姫の相棒など　まかせられん。
この抽選は　取りやめてもらおう。

司会「し……しかし　そう言われましても
これは　規則ですので……。

司会「えっ！！
「ただ今　聞いてまいります！

司会「と……特別招待枠として　8番の選手は
この　ご老人のパートナーに決定いたしました！
11番のパートナーは　選びなおしとなります！

出場者たち「おい！　いったい　どういうことだ！
「きたねえぞ！　公平に　やりやがれ！

司会「ど……どうか　お静かに！
こちらは　決定事項ですので
もう　くつがえることはありません！
「そ…それではっ
11番のパートナーを選びなおします！
「7番！　7番の方　ステージにどうぞ！

ハンフリー「やあ　オレみたいだな。

ガレムソン「ハンフリーだと……？

司会「な…なんと　前大会のチャンピオンである
ハンフリー選手が　11番の選手の
パートナーと　なりました！

ハンフリー「やあ　よろしく。一緒に　がんばろうな。

抽選は　その後も続き　司会が読みあげる数字に
ある者は　よろこび　ある者は　なげき
会場は　熱気に包まれたまま　抽選は終わった。

司会「以上をもちまして　抽選会は終了です！
選手の皆さんは　パートナーの方と協力し
優勝を目指して　がんばってください！

抽選後の受付前

セーニャ「聞きましたわ　○○さま。
パートナーが　前大会のチャンピオンとは
ツイていましたわね。
「でも　私は　○○さまなら
おひとりでも優勝できると　思ってますわ。
ねっ　お姉さま……
「あら？　さっきまで　ご一緒でしたのに……。
「外が　騒がしいですね。
なんだか　イヤな予感がします……。

抽選会の後の闘技場の外

ベロニカ「ちょっと！　どこ見て　歩いてんのよ！

ガレムソン「ったく　うるせえガキだな。
てめえがチビなのが　いけねえんだろ！

ベロニカ「ハァ！？　なに言ってんの　この筋肉ダルマ！
そっちから　ぶつかってきたんでしょ！
ゴメンのひとつも　癒えないの！？

ガレムソン「チっ！　クチの減らねえガキだ！
オレは　抽選会が　最悪の結果に終わって
むしゃくしゃしてるんだよ！

ハンフリー「いい大人が　八つ当たりとはな。
見苦しいぜ　ガレムソン。

ガレムソン「ああん！？　誰だ！？
「チャ…チャンピオン……。

ハンフリー「抽選の結果が　望ましくなかったからといって
子供に　あたるなんて　みっともないぜ。
「パートナーが誰であろうと
闘士なら　全力で戦うのみ……だろ？

ガレムソン「あ……ああ　そうだな。
チャンピオンの　あんたが　そう言うなら……。
「へへっ。悪かったな　お嬢ちゃん。
それじゃ　オレは　このへんで……。

セーニャ「お姉さま！　おケガは　ないですか！？

ハンフリー「よお　相棒。
このコ　あんたの知り合いだったんだな。
「この通り　お嬢ちゃんは　無傷だ。
何事もなくて　よかったよ。
「それじゃ　子供たちが　ハラをすかせて
待ってるんで　これで失礼するよ。
明日から始まる武闘会　絶対に優勝しような！

ハンフリー「そうそう！　明日の試合前には
宿屋まで迎えにいくから　ちゃんと寝て
しっかり　体調をととのえるんだぜ！

宿屋に泊まった後

ハンフリー「おはよう　○○！
今日は　予選試合だ！
さっそく　闘技場に行こうぜ！

入った直後

カミュ「ここが　グロッタの町か。
闘技場がある　格闘の町だって聞いてたけど
やっぱ　闘士が　たくさんいるな。
「しかし　仮面武闘会って　なんだろうな？
ちょっと　のぞいてみようぜ　○○。

セーニャ「……なんだか　この町
汗と　武器の鉄のニオイが　こもってて
クラクラしてしまいます　うぷ……。

シルビア「それにしても　なんで　この町には
あんなに　どでかい　グレイグ将軍の像が
飾ってあるのかしらね？
「何か　町を助けるようなことをしたのかしら。
まあでも　グレイグ将軍は　みんなに慕われる
英雄だってことが　よくわかるわね。

ベロニカ「わーっ　見て　○○！
この町って　大きな建物の中に
ひとつの町が　入ってるわよ！
「まるで　町全体が　巨大な要塞みたい！
これなら　雨の心配がないから
洗濯物が濡れる心配しなくていいわね。

闘技場前の会話後

ベロニカ「虹色の枝を手に入れるために
絶対に　仮面武闘会で　優勝しなくちゃ！
「というわけで　○○！
闘技場の　受け付けに行って
さっそく　武闘会に　参加するのよ！

カミュ「ダーハルーネで　あんな騒ぎがあったのに
今度は　武闘会かよ……。
「オレたちは　追われる身だってのに
なんか　目立つことばっかしてるよな。
先が　思いやられるぜ……。

セーニャ「虹色の枝は　もちろんですが
準優勝の賞品である　黄色い宝玉も……
キラキラして　すごくキレイですわね。
「なんだか　似たようなものを
故郷の　ラムダの里にあった　書物の中で
見たことがあったような……気のせいかしら。

シルビア「さすが　格闘の町だけあって
町の中は　闘士で　にぎわってるわね！
みんな　大会の出場者なのかしら？

抽選会後エレベーターで下がった時

カミュ「○○のパートナーは
チャンピオンの　ハンフリーか。
お前　クジ運いいよなあ。
「もしかしたら　ホントに
優勝も　夢じゃないかもしれねえな。
絶対　虹色の枝　ゲットしてくれよな！

シルビア「今回の　仮面武闘会……
個性的なメンツが揃ってて
すっごく面白いコトに　なりそうね！
「ウフフ……じつは　アタシ
○○ちゃんに　ちょっとした
サプライズを用意してるのよん。
「おっと　これ以上は言えないわっ！
もうちょっとしたら　わかるから
楽しみに待っててねん

抽選後にセーニャと合流

セーニャ「なんだか　外が　騒がしいですね。
……イヤな予感がします。
ちょっと　様子を見にいってみましょう。

カミュ「……ん？　そういえば
さっきから　ベロニカの姿が見えないが
アイツ　いったい　どこ行ったんだ？
「もしかして　あの　おチビちゃん
また　迷子に　なったんじゃないだろうな。
まったく　手間がかかるヤツだぜ。

シルビア「なんか　この建物の外から
怒鳴り声が　聞こえてくるわ。
やーねえ　ケンカかしら？

抽選会後にベロニカと合流後

シルビア「ベロニカちゃんも　無事だったし
今日は　もう　明日の予選に受けて
ゆっくり休みましょ。
「ウワサだと　グロッタの町の宿屋は
今だけ　武闘会の初出場者を
タダで泊まらせてくれるんですって！
「明日の試合前　ハンフリーちゃんが
宿屋まで　迎えに来てくれるって言ってたし
今日の宿は　グロッタの宿屋で決まりね！

ベロニカ「あの　ガレムソンとか言うヤツ
ほんっとーに　ムカつくわ！
「あたしには　威張りちらしてたクセに
チャンピオンの　ハンフリーって人には
へこへこ　謝っちゃってさ！
「相手によって態度を変える　ああいう男
あたし　大っ嫌い！　……○○も
ああならないよう気をつけなさいよ！

セーニャ「あの　ハンフリーさまという　お方
チャンピオンと言われるだけあって
ものすごい貫禄ですわね。
「あの　優しげな　キレ目の奥から
並々ならぬ闘志が　感じられましたわ。
さすが　チャンピオンは違いますわね。

カミュ「ベロニカのヤツ……。
元気なのは　いいコトなんだが
少々　威勢がよすぎるのが　玉にキズだよな。

1回戦前

司会「お待たせいたしました！
ただ今より　予選第1試合を　行います！
「ハンフリー・○○チーム！
ガレムソン・ベロリンマンチーム！
舞台へ！！

ハンフリー「ほお　ガレムソンか。
この間の一件といい　つくづく　お前とは　縁が　あるようだ。

ガレムソン「チッ　いきなり　チャンピオンが相手か。
オレっていうヤツは
どこまでも　ツイてないぜ……。
「おい　相棒。作戦は　わかってんな？
チャンピオンのほうは　後まわしにして
まずは　あの兄ちゃんを　たたきのめすんだ。
「チャンピオンひとりなら　まだ勝機はある。
キングスライム級の重量を誇る　オレらのケツで
ハンフリーの野郎を　押しつぶしてやろうぜ！

ベロリンマン「ベロッ　ベロッ　ベロロ〜ッ。
大会に優勝したら　女子にモテるベロン。
だから　がんばるベロ〜ン。

司会「両チーム　気合い十分！
準備も　ととのったようです！
「それでは　予選第1試合……
「はじめ！！

1回戦後

司会「そこまで！！　勝者！！
ハンフリー・○○チーム！！

ハンフリー「やるじゃないか　○○！
思った以上の強さだな！
あそこまで戦えるとは　思わなかったぞ！

ハンフリー「次の試合が　始まったみたいだな。

観客「おお　すごいぞ！　あの女武闘家！

カミュ「くそっ！　脚が見えねえ！
こいつ　なにもんなんだ！？

カミュ「チッ！　あのジジイ　余裕かましやがって！

マルティナ「スキだらけよ　坊や。

司会「そこまで！！　勝者！！
ロウ・マルティナチーム！！

戦士「こいつは　たまげた……。
あの姉ちゃん　相当できるぜ……。

剣士「なあ　ハンフリー。
さすがの　あんたも
うかうかしてられねえんじゃねえか？

ハンフリー「ああ　そうだな……。

その後も　○○とハンフリーは
あぶなげなく　予選を勝ち進み
ついに　決勝トーナメントへと進んだ！

司会「予選を突破し　決勝トーナメントに
勝ちあがったのは　このチームです！
「ハンフリー・○○チームが
このまま　勝ち進み
チャンピオンの座を　防衛するのか！
「それとも　華麗な足わざで
他を圧倒した　今大会のダークホース
ロウ・マルティナチームが　阻止するのか！
「果たして　優勝の栄冠を勝ち取るのは
どのチームなのか！？　それでは　皆さま！
決勝トーナメントを　お楽しみに！

ハンフリー「あんたと組めたのは　ラッキーだったぜ。
おかげで　今回も　優勝できそうだ。
「それじゃ　オレは　これで失礼するぜ。
孤児院で　子供たちが待ってるんでな。

予選終了後の闘技場の外

ベロニカ「ちょっと　アンタ　何やってんのよ！
あんな女に　負けちゃってさ！
予選落ちなんて　見損なったわ！

カミュ「待て待て！　相手が強すぎたんだ！
あの女　タダモンじゃなかったぞ！

ベロニカ「ふ〜ん。そんなこと　言っちゃってさ。
ホントは　見とれてたんじゃないの？
あの人　すごいセクシーだったし……。

セーニャ「お姉さま……！　あの方たち……！

ロウ「すまんのう　おぬしたち。
ちょいと　道を開けてくれんか？

ベロニカ「あっ！　ごめんね　おじいちゃん！

ロウ「姫よ。では　行くとしよう。

マルティナ「ハンフリーに　気をつけなさい。

ベロニカ「ハンフリーに　気をつけなさいって
いったい　どういうこと？

セーニャ「もしかして　今　この町で話題になってる
行方不明事件のことでしょうか……。
「今　グロッタでは　大会に参加している闘士が
次々と　姿を消す事件が起きているそうです。
もし　ハンフリーさんの身に何かあったら……。

カミュ「行方不明事件なんて　はじめて聞いたぜ。
やっかいなことが　起きなきゃいいが……。
「○○。お前は　パートナーの
ハンフリーのとこへ行って
ちょっと　話を聞いてみてくれ。

孤児院前

ハンフリー「おおっ！？　なんだ　あんただったのか。
悪いヤツに　つきまとわれてるかと思ったぜ。
「最近　行方不明事件とかあって　ぶっそうだろ？
ちょっと　ピリピリしてたんだ。
おどろかせて　すまなかったな。
「まあ　立ち話もなんだし
中に入ってくれ。

男児1「おかえり　ハンフリー兄ちゃん！

ハンフリー「お前たち　いい子にしてたか。

男児2「その人　だーれ？

ハンフリー「この人は　大事な　お客さんだからな。
ジャマしないで　いい子にしてるんだぞ。

ハンフリー「ここは　オレが生まれ育った孤児院でな。
武闘会で　かせいだ　賞金をやりくりして
なんとか　やっているんだ。
「オレは　武闘会で勝って　勝って
勝ち続けて……賞金を　かせがないといけない。
あいつらの笑顔が　オレのすべてだからな。
「まあ　ウデの立つあんたが　いることだし
今回も　優勝は　間違いないだろう。
ははは！　頼りにしてるぞ　相棒！

○○も　その後も
ハンフリーの　とりとめのない話に
耳をかたむけた。

ハンフリー「ありゃあ……。もう　こんな時間か。
すまん　すまん。
すっかり　話し込んじまったな。
「ところで　○○。
お前　オレに　用があって来たんじゃ……

ハンフリー「今　オレの部屋のほうで
物音がしたような……。

ハンフリー「間違いない！
オレの部屋に　誰か　いやがる！

ハンフリーの部屋

ハンフリー「くそっ！　賊に入られたか！
「賊めっ！　オレの大事な孤児院に
盗みに入るとは　いい度胸してやがる！
大会が終わったら　とっちめてやるからな！

ハンフリー「とにかく　今は　明日の試合に集中しよう。
……そうだ　○○。今日は遅いし
うちに　泊まっていったらどうだ？

→いいえ
「まあ　そう言うなよ。どうせ　明日は
一緒に戦うんだし　そのほうが都合いいだろ。
遠慮しないで　泊まっていけって。
「明日の朝になったら　起こしてやるよ。
決勝トーナメントに　そなえて
ゆっくり　身体を　休めておくとしよう。

ハンフリー「起きろ……起きろ　○○！
今日から　本戦だぞ！
「よーし　起きたな！
さっそく　闘技場に向かおうぜ！

2回戦前

司会「さあ　始まりました！
仮面武闘会　決勝トーナメント！
栄えある　最初の試合は……
「優勝候補の筆頭……
ハンフリー・○○チームと……
「グロッタが誇る　お色気美人コンビ！
ビビアン・サイデリアチームとの戦いだ！

ビビアン「ビビアンでーす

サイデリア「サイデリアでーす

観客「うおおおおおおおーーーーー！！
いいよーーー！！　ビビアンちゃーーーん！！
サイデリアちゃーーーん！！

司会「お色気美人コンビの登場に
会場は　大いに盛り上がっております！
私のテンションも　最高潮です！
「両雄　並び立たず！！
果たして　勝つのは　どちらなのか！？

ハンフリー「○○。色香に　惑わされるなよ。
決勝トーナメントまで　勝ちあがった相手だ。
本気で　いくぞ。

司会「それでは　決勝トーナメント第1試合……
「はじめ！！

2回戦後

司会「そこまで！！　勝者！！
ハンフリー・○○チーム！！

3回戦前

司会「いよいよ　大会も大詰め！
準決勝　第1試合を始めます！
まずは　優勝候補の筆頭……
「ハンフリー・○○チーム！

司会「対戦チームは……これまた　異色のコンビ！
まさか　ここまで勝ちあがるとは
誰が　予想できたでしょう！
「レディ・マッシブ　アーンド
マスク・ザ・ハンサムチームーーー！

レディ・マッシブ「おーっほっほ！！　アタシなら　ここよ！！

レディ・マッシブ「ふふ〜ん！　○○ちゃん！
やっぱり　勝ちのこると思ってたわよ！
「今こそ　このシルビ……
「い…いや　このレディ・マッシブと
どちらが上か　白黒つけようじゃない！

ハンフリー「おっ？　なんだ　○○。
今度の対戦相手は　お前の知り合いなのか？

レディ・マッシブ「おほほほほ！　知り合いじゃないわよ！
まったくもって　知り合いじゃないわ！
だって　アタシの名は　レディ・マッシブ！
「そして　こっちが　マスク・ザ・ハンサム！

ハンフリー「やれやれ　にぎやかな人たちだな……。

レディ・マッシブ「ともかく！　やるからには　真剣勝負！
手は抜かないから　覚悟しなさい！

ハンフリー「ふっ　無論だ。手など抜かないさ。

ハンフリーは　小さいビンを取りだすと
中身を　一気に飲み干した！

ハンフリー「ああ　気にしないでくれ。
試合前に　こいつを飲むと　調子がいいんだ。
「さあ　行くぞ！　○○！

司会「それでは　準決勝　第1試合……
はじめ！！

3回戦後

司会「そこまで！！　勝者！！
ハンフリー・○○チーム！！

レディ・マッシブ「こ…この　シルビ……いや
レディ・マッシブを　打ち負かすなんて
やるわね　○○ちゃん……。
「でも　アナタにだったら　負けて悔いなし！
最高の勝負ができて　よかったわ！
アディオス！　○○ちゃん！

ハンフリー「なんだったんだ　あの人は……。

決勝戦前

司会「皆さま　お待たせいたしました！
いよいよ　仮面武闘会　決勝戦！
「勝ちあがったのは　この2チームです！
「ハンフリー・○○チーム！
舞台に　お上がりください！

司会「優勝候補の筆頭！　堂々とした歩きぶりです！
まさしく　王者のカンロク！　このまま
チャンピオンの座を守りきれるのでしょうか！？
「ロウ・マルティナチーム！
舞台に　お上がりください！

司会「あまり動かない老人と　豪脚一閃の女闘士！
すべてが謎に包まれた　異色のコンビは
果たして　新チャンピオンと　なれるのか！？

ハンフリー「オレも　格闘家のはしくれだ。
こいつらの強さを　ひしひしと感じるぜ……。
○○。気を抜くなよ。

ハンフリーは　小さいビンを取りだすと
中身を　一気に飲み干した！

ロウ「……姫よ　見たかね？

マルティナ「はい。間違いないかと。

ハンフリー「「さあ　○○！
勝てば　優勝だ！　全力で　いくぞ！

ロウ「さて　お手並み拝見じゃな。

司会「それでは　仮面武闘会　決勝戦……
はじめ！！

ロウ＆マルティナ戦後

マルティナ「ロウさま！！

マルティナ「そ……そのアザは！

ロウ「な…なんということじゃ……。
おぬしは　まさか……。

ハンフリー「スキあり！！

ハンフリー「どこ見てんだ！
試合中だぜ！　お嬢さん！

ハンフリー「○○！　今だ！

司会「しょ……勝負あり！！
「勝者！！
ハンフリー・○○チーム！！

司会「優勝は　このチームに決定しました！
これより　表彰式を始めます！

ハンフリー「やったな　○○！
ついに　優勝したぞ！
「今回は　どの対戦相手も　手強かった。
もし　お前が　いなかったら
優勝することは　できなかっただろう。
「優勝賞品は　虹色の枝という貴重な物らしい。
売れば　結構な金に　なるだろうからな
そいつを　ふたりで山分けしよ……
「うっ……………！！

予選終了後

カミュ「ハンフリーのとこに行って
様子を　見てきてくれたみたいだな。
「賊が入って　大変だったと聞いたが……
行方不明事件と　何か関係があるのかな。
なんにせよ　お前が無事でよかったぜ。
「さあ　気を取り直して
今は　武闘会の本戦のことだけ考えよう。
「闘技場の　控え室にいる
ハンフリーに話しかければ　試合開始だ。
がんばれよ　○○！

セーニャ「最近　ウワサになってる　行方不明事件や
孤児院に入った　賊といい
なんだか　ぶっそうな事件が続きますね……。
「ハンフリーさまに気をつけろ……
あの女武闘家は　そう言っていましたが
何か　関係があるのでしょうか……。

シルビア「行方不明事件について
アタシも　いろいろ調べてみたけど
全然ダメね　収穫ゼロよ。
「あの　女武闘家と　おじいちゃんが
アタシは　あやしいと思ってたけど……。
手がかりは　つかめなかったわ。

ベロニカ「いくら　○○が　相棒だからって
知らない相手を　家に泊めるなんて
ハンフリーさんって　いい人なのね。
「孤児院に住んでる　子供たちを
たったひとりで面倒見てるんでしょ。
なんて　優しい心の持ち主なのかしら。

武闘会終了直後

受付「○○さま　優勝おめでとうございます！
しかし　表彰式の途中で　ハンフリーさんが
倒れてしまうとは　災難でしたね……。
「ハンフリーさんの容態ですが
命に別状なし……ということだそうです。
おそらく　試合の疲れが出たんでしょうな。
「本日　行われるはずだった　表彰式の継ぐ気は
ハンフリーさんの　様子を見て
後日　行われることになりました。
「○○さまには　申し訳ありませんが
こちらで　宿屋に部屋をお取りしましたので
今晩は　そこで　お休みくださいませ。

宿屋に泊まった時

ロウ「ロウじゃよ。
おぬしに　用があって来たんじゃ。
開けては　もらえぬか？

ロウ「ふむ。おぬし　ひとりだけか。
すまんが　仲間を呼んでくれんか。
おぬしらに　話があるんじゃ。

ロウ「仮面武闘会で　わしのパートナーであった
マルティナ姫が　行方不明になってしまってな。
町中　どこを探しても　見つからんのじゃ。
「おそらく　何か事件に巻き込まれたんじゃろう。
そこで　相談なんじゃが……
おぬしら　姫を探すのに　協力してくれぬか？

→はい
「ふむ　恩に着るぞ。大会優勝者のおぬしと
その仲間たちが　いれば　百人力じゃ。
必ずや　姫を見つけられるじゃろう。
「マルティナ姫が　消息を絶ったのは
ハンフリーの孤児院の近くじゃ。
まずは　そこに行ってみるとしよう。

→いいえ
「マルティナ姫を　救うためには
おぬしらのチカラが　必要なんじゃ。
そう言わんで　協力してくれぬか？

武闘会後

ベロニカ「○○　優勝おめでとう！
これで　虹色の枝は　あたしたちの物ね！
「でも　ハンフリーは　大丈夫かしら。
大会の途中で　急に倒れちゃうなんて……。
「とにかく　ハンフリーが元気になるまで
大会受け付けの人が　取ってくれた
宿屋の部屋で　ひと休みして待ちましょう。

セーニャ「○○さま……。
本当に　お疲れさまでした。
ひとまず　優勝おめでとうございます。
「ハンフリーさまのことは　心配ですが……
今は　○○さまの　がんばりを
ねぎらいたいですわ。

シルビア「せっかく　○○ちゃんが優勝して
めでたい時だっていうのに……
なんか　直に　よろこべない雰囲気だわ。
「ハンフリーちゃんの体調のことも　そうだけど
行方不明事件や　孤児院に入った賊のことも
何ひとつ　解決していないものねえ。

カミュ「よっ　チャンピオン！　……なーんてな。
まったく　おそれいったぜ。
まさか　ホントに優勝しちまうとは。
「それにしても　あの女武闘家と　じいさんは
いったい　なにもんなんだろうな？
あそこまで戦えるヤツは　そうそういねえぞ。

ロウ合流後

ロウ「試合後　お疲れのところ　すまんのう。
おぬしたちがいれば　百人力じゃ。
必ずや　姫を見つけられるじゃろう。
「マルティナ姫が　消息を絶ったのは
ハンフリーの孤児院の近くじゃ。
まずは　そこに行ってみるとしよう。

セーニャ「ロウさまは　マルティナのこと
姫と呼んでいますが……
いったい　どういう　ご関係なんでしょうね？
「でも　どんな間柄だって　ロウさまは
本気で　マルティナさまを心配していますもの。
早く　見つけてあげましょう。

カミュ「ロウって　じいさん……。
なんだって　オレたちに　あの女武闘家を
探せなんて　頼んだんだろうな。
「○○が　優勝者だからって言ってたが
どうも　他にも理由がある気がしてならねえ。
どっちにしても　食えねえ　じいさんだぜ。

ベロニカ「マルティナさんって　あの　武闘家の人……
あんなに強いのに　事件に巻き込まれたなんて
いったい　何が　あったのかしら？
「例の　行方不明事件に関係してるとしたら
犯人は　相当　ウデの立つヤツかも。
あたしたちも　用心しないとね。

シルビア「ねえ　○○ちゃん　気づいてる？
前より　闘士ちゃんたちの姿が
見えなくなってることに……。
「マルティナちゃんと同じように
何か　事件に巻き込まれたのよ　きっと。
アタシたちが解決して　助けてあげましょう！

最深部アラクラトロ戦前

ハンフリー「アラクラトロさま！
新しい獲物を　連れてきました！

アラクラトロ「シュルルルル……。
今日の獲物は　そやつか……。
ほほう……。これは　極上の女戦士だな。
「そやつのエキスも　しぼりだしてやろう。
ハンフリーよ。我に　差しだすのだ。

ハンフリー「はっ！

マルティナ「ふっ　姿を現したわね　黒幕。
わざと　捕まったかいが　あったわ。
「16年前に　町を襲った魔物の群れは
グレイグによって　倒されたと聞いていたけれど
生き残りが　こんな所に　いたなんて……。

ロウ「ふむ　姫よ。
ごくろうであったな。
「ハンフリーよ。すまんが
おぬしの部屋を　調べさせてもらった。
「決勝戦の直前で　おぬしが飲んでいたもの……。
あれこそが　闘士たちから
しぼりだされたエキスだったのじゃな。

ハンフリー「そうか……。オレの部屋に侵入したのは
あんたらだったのか……。

アラクラトロ「シュルルルル……。その通りだ　人間よ。
「16年前　我は　憎きグレイグによって
キズを受けた……。そのキズを　癒やすための
エキスを集めるために　この男を利用したのだ。
「強い人間のエキスを飲めば　我がキズは治る。
そのエキスを　人間が飲めば
無敵の身体になれる。
「その誘いに　この男は乗ったのだ……。

ハンフリー「勝ち進んで　金を手に入れるためには
強者のエキスが　必要だったんだ。
孤児院を守るためなら　なんだってするぜ。
「すまない！　この秘密を　知られたからには
お前たちを　生かしておくワケにはいかん！

ハンフリー「くそっ……。こんな時に……。

ロウ「やれやれ……。おろか者め……。
自分の身体のことも　わからぬとはな。
「おぬしの身体は　あのエキスのせいで
すでに　ボロボロじゃ。そうして
立っていられるだけでも　奇跡といえよう。

ハンフリー「ふふ……。情けないな。
これも　魔物のチカラに頼った報いか……。

アラクラトロ「シュルルルル……。
これ以上は　使い物にならんか。
しょせんは　軟弱な人間よ……。
「ならば　このアラクラトロさまが
直々に　貴様らを始末してくれるわ。

マルティナ「私は　みんなを救出する！
魔物のほうは　あなたたちに　まかせたわ！

アラクラトロ戦後

カミュ「これで一件落着だな……。

ハンフリー「仕方なかったんだ……。
オレのような　三流闘士の　かせぎでは
子供たちを養うことが　できなかった……。
「ここは　孤児院の真下に当たる場所でな。
ある日　金が底をつき　アタマを悩ませていると
アラクラトロの声が　聞こえてきたんだ。
「チカラが　欲しくないか……？
欲しかったら　我のもとに来いと……。
「仮面武闘会で　賞金を　かせぐために
オレは　チカラを　手に入れることにした。
ヤツの道具になる道を　選んだ……。
「ろくでもない契約なのは　わかっていた。
だけど　オレの育った場所……孤児院と
子供たちを守るためには　こうするしか……。

ロウ「その決意を　まっとうな努力に向けず
魔物の甘言に乗ったのは　おぬしの弱さ……。
「しかし　まだ　やり直せるはずじゃ。
「わしは　ここの町長に　ツテがあってのう。
孤児院については　悪いようにはせん。
なんとか手を打つよう　はたらきかけてやる。
「だから　安心して　人生をやり直すがよい。

ハンフリー「すまない……。本当に　すまなかった……。

こうして　グロッタの行方不明事件は解決し
○○たちは　宿屋で　ひと晩を明かした。

入った時

ロウ「マルティナ姫は　孤児院の近くで
消息を絶ったんじゃ。
その後で開かれたのが　この場所……。
「偶然にしては　できすぎている。
姫が　この場所にいる可能性は高い。
さあ　もっと奥まで行ってみようかの。

シルビア「ここ　すっごく　ジメジメしてるわね。
これじゃ　アタシの　自慢の
シルビアンヘアーが　ウネウネしちゃうわ。
「こんな場所に　ホントに
マルティナちゃんがいるのかしら？
早く見つけて　ココから出ましょう。

セーニャ「マルティナさまだけじゃなく
ハンフリーさま　まで　いなくなるなんて……。
いったい　何が起こっているんでしょう？
「行方不明事件と　関係してるなら
いったい　誰が　どんな目的で
こんなことをしてるんでしょうか……？

ベロニカ「どうして　孤児院の下に
こんな洞くつが　あるのかしら……。
あやしい！　あやしすぎるわ！
｛何かを隠すには　うってつけじゃない。
きっと　何かあるに違いないわ。
奥に行ってみましょ　○○。

カミュ「まさか　孤児院の地下に
こんな場所が　あるなんてな。
まるで迷路みたいに　入り組んでやがる。
「こりゃ　迷子になったらヤバそうだな。
マルティナって　姉ちゃんがいなかったら
早いとこ　ずらかろうぜ。

宿屋で目覚めた時

「○○　起きて……。
「ねえ　起きて……。
「起きてったら！

シルビア「○○ちゅわ〜〜ん！

カミュ「よお　○○。
お目覚めのところ　すまないが
闘技場に急いだほうが　よさそうだ。
「おあずけになった　表彰式を
今日　やるんだとよ。
さあ　はやく行こうぜ。

シルビア「表彰式　がんばってね　○○ちゃん！
観客席から　勇姿を見守ってるわ！

表彰式

司会「大いに盛り上がった　仮面武闘会も
いよいよ　終わりの時を迎えました！
「それでは　改めて
表彰式を　行います！
「ハンフリー・○○チーム！
どうぞ　舞台へ！

司会「それでは　優勝賞品の……

ハンフリー「ちょっと　待ってくれ！！
「本来　表彰式ってのは
場が　あったまってる時に　やるものだ。
お客さんも　これじゃ　盛り上がらない。
「そこで　提案だが……
「○○！　優勝賞品をかけて
エキシビジョンマッチを　やろうぜ！
どちらが上か　白黒つけようじゃないか！

司会「まさかの　エキシビジョンマッチの提案に
会場も　大いに盛り上がっています！
さすがは　チャンピオン！　心得ています！

ハンフリー「これで　もう　後には引けなくなったな。

ハンフリー「なーんてな……。
もう　オレは　エキスなんかには頼らない。
正々堂々　勝負するとしよう。
「行くぞ　○○！
勝っても負けても　恨みっこなしだぜ！

エキシビジョンマッチ後

司会「勝負あり！！
勝者！！　○○！！

観客1「ハンフリー……。なんだか　弱くないか？

観客2「いったい　どうしちまったんだろう。

ハンフリー「お見事……。エキスを飲まなかったら
オレの実力なんて　こんなもんだ。
観客のみんなも　わかっただろう。
「チャンピオンという名誉を　受け取れるほど
オレは　実力もなければ　立派な人間でもない。
賞品は　お前が受け取るほうが　ふさわしい。
「お前たちのおかげで　格闘家としての良心を
取り戻せたような気がする。
気づかせてくれて　ありがとな……

観客3「……ハンフリー　かっこよかったぞ。

観客4「ハンフリー！！　今まで
いい試合を見せてくれて　ありがとな！！

観客5「あんたは　立派なチャンピオンだったぜ！！

観客「ハンフリー！　ハンフリー！　ハンフリー！

司会「それでは　チャンピオンである
○○さんに　優勝賞品である
虹色の枝の贈呈を……

係員「た……大変です！！
「虹色の枝が　盗まれてしまいました！
「虹色の枝があった場所には
この仮面が……。
「この手紙は　あなた宛てのようです。

○○。ユグノア城跡にて　おぬしを待つ。
見せたいものが　あるでな。
それまで　虹色の枝は　おあずけじゃ。

司会「な……なんと　最後に　思わぬ大波乱！！
優勝賞品の　虹色の枝が
ロウ選手によって　盗まれてしまいました！
「果たして　○○さんは
ユグノア城跡で　虹色の枝を
取り返すことが　できるのでしょうか！！

シルビア「ユグノア……。それって
○○ちゃんの　故郷なんじゃ……。

宿屋で目覚めた直後

カミュ「ようやく　おあずけになってた
表彰式が行われるみたいで　よかったな。
一時は　どうなるかと思ったぜ。
「そういえば　さっき　受け付けのヤツが
準備できたら　声をかけてくれって言ってたぜ。
闘技場まで　案内してくれるんだとよ。
「とりあえず　受け付けに行ってみようぜ。
場所は……何回も行ったから　わかるだろうが
闘技場の入り口にあるからな。

セーニャ「マルティナさまも　さらわれた闘士の方も
無事に戻られて　本当に　よかったですね。
ハンフリーさまも　反省なされたようですし。
「それにしても……ロウさまが
グロッタの町の町長との　ツテを使って
孤児院を守ると　おっしゃってましたが……。
「いったい　ロウさまは　何者なのでしょう？
ますます　謎は深まるばかりですわ……。

シルビア「行方不明事件も　孤児院に入った賊のことも
今回のことで　一気に解決したし！
これで　堂々と　お祝いできるわ！
「優勝おめでとう　○○ちゃん。
本当に　よく　がんばってくれたわね。
「このアタシ……じゃなくて
レディ・マッシブを倒しての　優勝だもん。
誇りに思っていいと思うわよん！

ベロニカ「行方不明事件の犯人が
まさか　ハンフリーだったなんて……。
「いくら　孤児院の子供たちのためだからって
魔物の誘惑に　乗っちゃうなんて
そんなの　絶対に許されないわ。
「これを　いい機会に　ハンフリーも
子供たちと一緒に　まっとうに
生きられるようになるといいわね。

エキシビジョンマッチ後

カミュ「ちくしょう　あの　じいさん
やっぱ　とんだ食わせもんだったな！
まんまと　はめられたぜ！
「虹色の枝は　あくまでオトリだ。
あいつらの狙いは　どうやら
○○……お前に　あるらしい。
「ユグノア城跡は　ここより南西の地。
こうなりゃ　行って確かめるしかねえな。

シルビア「どうして　あの　おじいちゃんたちは
○○ちゃんの故郷である
ユグノア城跡を指定したのかしら。
「偶然なのか　何かあるのか……。
行ってみたら　全部わかるわよ。
さあ　ユグノア城跡へ急ぎましょう。

セーニャ「見せたいものが　あるから
ユグノア城跡で待つ……。
ロウさまたちは　そう言ってましたわね。
「見せたいものって　いったい　なんでしょう？
ユグノア城跡は　がれきばかりで
今は　何もない場所ですのに……。

ベロニカ「ようやく　虹色の枝を手に入れたと思ったら
サマディーでは　商人に売ったと言われ
グロッタじゃ　ふたり組に盗まれて……。
「ここんとこ　空振りばっかりじゃない！
これは　もう　虹色の枝が
呪われてるとしか思えないわ……。