最初のムービー
ウェッジ
クラウドさん 来なかったッスね
ビッグス
そんな顔するな
あいつはきっと無事さ
あの身のこなし見ただろ?
ソルジャーってのはやっぱりただモンじゃない
ジェシー
うん 本気で誘わない?
バレット
ちょっと待て
バレット
心配したじゃねえか
なにしてやがったんだ?
クラウド
治安維持部隊がうろついていたからかき回してやった
連中を駅から引き離せたはずだ
ジェシー
よゆう〜
ビッグス
な 頼りになるだろ?
クラウド
待て
ひとつ聞きたいことがある
見えない敵を見たことはあるか?
ローブを着た霧のようなやつだ
ビッグス
それ見えてるし
クラウド
突然見える おそらく接触がきっかけだ
ジェシー
神羅の新兵器?
バレット
びびって幻覚でも見たのだろう
クラウド
もういい 聞く相手を間違えた
バレット
車両変えんぞ
車両内
ウェッジ
人多いッスね
ジェシー
貨物車なのに
ビッグス
避難命令のせいか
バレット
運が回ってきたな 人ごみにまぎれるぞ
到着までに先頭車両に集合だ
ウェッジと会話
ウェッジ
ああせまい
みんなピリピリッス
クラウド
当然だろう
ウェッジ
クラウドさん オレ……
クラウド
罪の告白ならほかでやってくれ
ウェッジ
厳しいッスね
ビッグスと会話
ビッグス
あんたああいう状況には慣れてるのか
さっきの駅前とか八番街とか
クラウド
ソルジャーだからな
ビッグス
俺は足が震えてる やばい
クラウド
そのうち慣れる
ビッグス
だといいけどな
いや いいのかな……
ジェシーと会話
ジェシー
ドキドキが止まらないの
やっぱり八番街の被害が大きすぎる
わけがわからない
クラウド
気化した魔晄が誘爆を起こした
そう言ってなかったか
ジェシー
最初はそう思ったけど魔晄炉はそんなこと想定内じゃない?
見えない敵がいるって言ってたよね
クラウド
ああ
ジェシー
ううん ダメ
ほかを疑うより先に自分のミスを検証しなくちゃ
そう そうしないと進歩しないもの
クラウド 聞いてくれてありがと
先頭車両ムービー
神羅社員(女性)
魔晄炉を爆破するなんて迷惑な連中ですね
神羅課長
公表されていないが犯人は十中八九アバランチだ
神羅社員(女性)
昔からうちのプレジデントをつけ狙ってた連中ですね
神羅社員(男性)
神羅にたかるつもりか
バレット
おい 適当なこと言うな
アバランチの目的は「星を救う」だろ
神羅課長
なんなんだ君は?
バレット
星を思う善良な市民よ
神羅社員(女性)
どこが善良?
神羅社員(男性)
殴られるぞ
バレット
あの爆発は悪党への警告に決まってるじゃねえか
星の命を搾取する悪党へのよ
悪党の名前はてめえらよ〜く知ってるよな?
神羅課長
あたしらは暴力なんかに屈しない
なにがあっても変わらない日常を送ってやる
これが神羅社員の戦い方だ
神羅社員(女性)
異議なし
神羅社員(男性)
これぞ神羅魂!
バレット
いっぱいいっぱいじゃねえか
神羅課長
悪いか
いつだって精一杯生きてる
神羅社員(男性)
行きましょう
バレットに話す
バレット
くだらねえ なにが神羅魂だ
オレは間違っちゃいねえ
先頭車両でジェシーと話す
ジェシー
ちょっと話そ?
新しい仲間にはこれを使って説明するんだ
知ってることばかりだろうけど儀式だと思って聞いて
クラウド
何度も言ったはずだ 俺は──
ジェシー
否定ばかりじゃイイ男が台なし
ほら見て 魔晄都市ミッドガルのフレームモデル
地上300メートルに持ち上げられたプレートと呼ばれる鋼鉄の大地
その上に整備されたピカピカの都市
魔晄炉で作る電力が住民たちを「無敵の消費モンスター」に変えてしまった
アナウンス
まもなくIDスキャニングエリアを通過します
ジェシー
これは列車の運行ルート
メインピラーの周囲を螺旋状に線路が走っていて
ほら 今はちょうど中間地点
IDスキャニングエリアはここにあって乗客をチェックするわけ
生年月日 居住許可区分 賞罰
わたしたちのことをなんでも知ってるデータベースで照会して
主に治安維持に役立てる
ほら来た
IDは偽造だから安心して
ね?腕によりをかけたんだから
地上まであと少し ホッとしない?
バレット
見ろよ あの腐ったピザのせいで下の人間がどんなに苦しんでることか
神羅がどんどん魔晄をくみ上げちまうから土地は枯れ 空気はよどみ 花も咲かねえ
クラウド
嫌なら街を出ればいい
俺はそうやって生きてきた
バレット
自分は強いって自覚があるなら
もちっと他人の弱さに寄りそってみねえか?
クラウド
みんなこの列車と同じ
敷かれたレールには逆らえないんだ