隣り合うふたつの星、ダナとレナ。
300年前自然あふれる世界であったダナは、高度な科学や魔法が発達したレナから突然の侵攻を受けて以来、終わりなき隷属を強いられることとなった。
ある日、鉄仮面に顔を覆われたダナの青年と、同族から追われるレナの少女が出会った。
この思いがけない邂逅はふたつの星の運命を揺るがす物語の始まりに過ぎなかった──
劫火と灰渦巻く国、オルブス・カラグリア。
岩と砂だらけの不毛の大地は、いたるところで炎を噴き上げ、その煙が陽光を曇らせる。
頭上では燃料を精製するための巨大な機械がゆっくりと動いており、その動力の大半は人力で賄われている。
かつて、輝き宿る国と呼ばれたシスロディア。
絶えず降りしきる雪とレナ人の敷いた体制のもので、人々は支配者ばかりか同胞からすら身を守らなくてはならない。
その国土で最も強い輝きを放つのは、皮肉にもダナ人たちの労役によって作り出される人工の光だ。
心地よい風が駆け抜け、美しい緑が溢れる豊穣の国「エリデ・メナンシア」。
アルフェン達がたどり着いた首府「ヴィスキント」では、ダナ人もレナ人も分け隔てなく、生活を共にしていた。
この地では、鞭打たれる奴隷も、兵士の気晴らしに殺される者も、苦役に喘ぐものもいない。
ダナとレナ、理想の関係はこの地にあるのだろうか……?
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