本作でのダンガンロンパのパロディについて

本作、「超探偵事件簿レインコード」は2010年に1作目が発売された「ダンガンロンパ」シリーズと同じ主要制作メンバーによる作品。
世界設定などは踏襲していないが、キャラクターデザインは同じで、ゲーム性や作品の雰囲気なども非常に似通っており、「ダンガンロンパ」シリーズの、いわゆる「精神的続編」であるとも言える。

そのため本作においては「ダンガンロンパ」シリーズのパロディ、オマージュが散見される。
このページではそれらを紹介&解説。

ネタバレ含むため、ゲームクリア後での閲覧を強く推奨。

0章の超推理フィナーレ

0章の謎迷宮の攻略で最後に行うことになる超推理フィナーレ。
この中の死に神ちゃんの台詞として「死体の再利用なんて、絶望的な名アイデアだねー!」というものがある。
これはシリーズ1作目「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」のチャプター6でも同じようなことが行われたことのパロディ。

「うぷぷ」その1

レインコードで「うぷぷ」

動かずに止まっていると、死に神ちゃんはランダムになんらかのモーションを行う。
第1章のカマサキ地区、ギンマ地区などで、「うぷぷ…」という文字と共に両手を口にあてて笑うことがある。
これは「ダンガンロンパ」シリーズ通してのマスコット「モノクマ」の口癖&仕草。

1章での捜査中

第1章での捜査中の台詞。
死に神ちゃんの台詞に「はい、ロンパー!」というものがある。
「はい論破」はネットスラングとしても存在するので、それをカタカナにした複合的なものか。

女学院で流行の「モノミっち」

第2章でのロード中の豆知識として「エーテルア女学院ではモノミっちというものを育てるゲームが流行している」というものが表示されることがある。
現実に存在する「たまごっち」が元ネタだが、モノミはシリーズ2作目「スーパーダンガンロンパ さよなら絶望学園」で登場したキャラであり、同作には電子ペットを育てるゲームもあった。

「うぷぷ」その2

スラム街であるドーヤ地区。
ここのレジスタンスアジトの駐車場側の外壁には「UPPPPPPP…」という落書きがある。
これもモノクマの口癖、笑い声を表している。

「マコト」と「苗木」

第4章でマコト・カグツチの元を訪れた時、「植木に新しいメロンの苗を植えておいた」と言い、メロンの苗木が置かれている。
特にその後の展開に関係あるものではなく、前後の脈絡もない。
これは「マコト」という人物と「苗」ということから、「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」の主人公である「苗木誠」を連想させるための演出と思われる。

リミテッドエディションのアマたん

第4章で登場するロボットおもちゃの「アマたん」。
ロード中に表示される豆知識として「左右で色が違うリミテッドエディションのクマ型のアマたんもあるらしい」というものがある。
左右非対称のクマということで、そのまま「モノクマ」のパロディ。

血の色について

レインコードの血の色

これはパロディというわけではないが、「ダンガンロンパ」シリーズと大きな関わりがある要素なので紹介。
「ダンガンロンパ」はシリーズコンセプトとして「サイコポップ」というものを掲げていた。
血の色がショッキングピンクになっているのが最も象徴的で、現実離れした独特な色彩は舞台となる世界の異常性を引き立てつつも、どこか陽気な親しみやすさも演出していた。
ここでは詳細な説明は避けるが、本作「超探偵事件簿レインコード」においては「ダンガンロンパ」シリーズをプレイ済みのユーザーの心理を逆手に取った展開がある。