戦闘システム

テイルズシリーズは毎作品、独自の名称の戦闘システム名称がつけられるが、今回は「Fusionic Chain-LMBS」という。
TOZでは「人間」と「天族」でそれぞれが違う特徴を持っている。どうやら人間は近距離でのファイタータイプ、天族は後衛でのマジックタイプという感じらしい。従来のテイルズでは基本攻撃である通常攻撃と特技&奥義という分類わけがされているのはほとんどの作品での共通事項であったが、今回それに捻りが加えられている模様。

人間

人間は発生が早く機動性のある特技を扱い、突破力のある奥義を使える。具体的には、○ボタンで発生が早く機動性の高い特技、×ボタンで突破力のある奥義を使える。

天族

天族は近、中距離で使える牽制能力の高い特技と広範囲で威力も大きい天響術を扱える。前者が○ボタン、後者が×ボタンで発生。

戦闘の基本

次のような基本システムがある。

  • 待機・防御などで回復し、攻撃することで消費する「SC-スピリッツチェイン-」
  • 防御や回避などで蓄積し、攻守に役立つ効果をボム的に発する「BG-ブラストゲージ-」
  • ターゲティングした敵を中心に前後左右ステップ移動できる「アラウンドステップ」

BG(ブラストゲージ)

主に防御や回避行動など、ディフェンシブな行動で溜まるゲージ。戦闘中画面の下部に表示されている水色の数字がこれ。ゲージを消費し使用することで攻守に役立つ効果を発することができる。効果はSCを回復させたり、吹き飛ばし効果を得たり。単発のボムのように使用することもできるが、使用タイミングや効果を見極めて戦略的に使用することで高度な戦闘展開に持ち込むことも可能。

アラウンドステップ

敵から繰り出される縦方向の攻撃は左右に避け、横方向の攻撃は前後に避けられる、スピーディな攻守の入れ替わり。TOGにもあったシステム。TOZでは敵の攻撃をステップでタイミングよく回避することで「対応回避」が発生し、ダメージを1しか受けず、敵の攻撃をひるませたり、SCを回復させたりなど、回避する以上の恩恵を受けられるシステムになっている。

リアルマップバトル

テイルズオブゼスティリアではフィールド上を動いている敵にぶつかると戦闘に入るシンボルエンカウント形式であるが、今回はこの敵と接触した場所により、同じマップ内でも戦闘フィールドが変化する「リアルマップバトル」というシステムが採用されている。モンスターシンボルと接触するとその場、そのままでシームレスに戦闘が開始される。戦いやすい場所で戦闘に入ることが戦いを優位に運ぶためのポイントとなる。

各キャラ特徴

スレイ

遺跡で拾った儀礼剣を武器とし、素早い攻撃を信条とする剣術スタイル。移動を兼ねる出の早い技が多く、自身の能力を上昇させる付与効果を持つ特技をうまく使い分けることで、強敵とも渡り合うことができる。特技よりも高威力である奥義も使いこなす。前衛特化型。奥義は出が遅いが、敵の特技にのけぞらずに強引にせめていくことも可能で、様々な属性剣技を使いこなしていく。属性攻撃の多様さもスレイの魅力で、積極的に敵の弱点を攻めていくことで戦闘を有利に進める事ができ、オールラウンドに戦える万能型。

神依化

神依(かむい)とは、導師が「神器」と呼ばれる「型」をベースにして契約天族を纏い、一体に融合変身することである。人と天族とが力を合わせて戦う究極の形であり、導師の切り札となる。神依を発動し、天族と融合することを「神依化」と呼ぶ。パーティキャラクターのうち特定の誰かと融合でき、融合相手ごとに個性のある神依化となる。

  • ライラと契約している場合は2mを超える大剣を振るい、周囲の敵を浄化の炎でなぎ払う。ただでさえ広い攻撃範囲は、3連携目には4mに達する巨大剣となって群がる憑魔を一網打尽にする。
  • ミクリオと契約している場合は水属性の神依となる。武器は巨大な弓。矢は貫通し、並んでいる敵をまとめて攻撃することが可能。3連携以降は弓がさらに巨大化し、より多くの敵を巻き込む。
  • エドナと契約している場合は地属性の神依となる。武器は巨大なアーム。圧倒的なパワーで殴りつける。3連携以降には巨大な拳となり、地面を踏んで隆起物を発生させるなども。地面に沿った攻撃が多いため、地面を這うような敵に適している。
  • デゼルと契約している場合は風属性の神依となる。武器は羽のようにスレイに付属するいくつもの刀剣。機動性に優れ、かまいたちや竜巻を発生させて敵を翻弄する。3連携以降には刃が巨大な翼となって、滑空して縦に連なる敵にダメージを与える。空を飛ぶ敵に有効。

なお、神依化のパートナーとなるキャラは、戦闘中に十字ボタンのいずれかの方向を押すことで対応したキャラクターに変更できる。これにより、テンポを損なうことなく、状況に応じた神依化を行うことができる。

アリーシャ

身長を超える長さの槍を巧みに操り、突きによる速攻と、薙ぎ払いによる範囲攻撃を使い分けられる。攻撃後に生まれる隙をステップへの連携や移動攻撃を駆使することで有利な立ち位置を確保して戦うと有利に戦闘を進められる。正統派の特技をベースにタ否ミックな動きの奥義を混ぜることで回避と攻撃を兼ねた立ち回りも可能となる。

ミクリオ

遺跡から発見した身長以上の杖を武器とし、近接戦もこなしつつ霊力を杖に込めて放つ。中距離での立ち回りでも実力を発揮する。天響術は水系を中心とした、射出系と範囲系の攻撃術を持ち、反撃にも追撃にも対応が可能。単体回復においても特化した性能を持つ。

エドナ

一見普通の傘に見えるが、霊力の媒体として用いるものの、やっぱり普通の傘。振っては近接攻撃をこなし、開いては霊力弾など多彩な牽制技を持つため、傘の軽さもあってか、見た目以上に近接攻撃もいける。天響術は地系を中心とした範囲系と、連続ヒットが一定数を超えた時に時間差で発動するトリガー系の術を持つため、仲間との連携により力を発揮するだけでなく、一人でも普通の術者ではできない連携を決めることが可能。

ライラ

霊力を注いだ紙の束「紙葉」を撒き、それを媒体にして自由自在に炎を生み出すことができる。炎は敵の拘束力が高く、連携後も有利な状態を保ちながら戦える利点がある。天響術は火属性を主体に、高い術攻撃力を持った、自身から発動する高威力の近距離術を得意とする。

デゼル

装飾品であるペンデュラム(振り子)を霊力の媒介とし、風の力を操る。ペンデュラムをムチのように使って広範囲をカバーし、鋭い踏み込みで間合いを詰めることも可能。天響術は風属性を主体に、縦や横に一直線に効果のある術を持ち、戦況に合わせて使うことで、敵を一網打尽にする。

チャットシステム

シリーズおなじみのキャラクター同士の掛け合い、「チャット」。今回もキャラクターの立ち絵と共にその状況に応じた会話や、特定の条件を満たすことで発生する会話を見ることができる。
今回、チャット中にキャラクターのカットインが入るようになったのが新規要素。

同行キャラクター

スレイに同行しているキャラクターがいる場合、スレイが先導し、相手が後について移動する。この同行キャラクターには話しかけることができ、今の状況や雑談など、会話の内容を選ぶことに話をすることができる。
物語の進行具合によって内容も変化するため、同行キャラクターの反応を楽しむことができる。

マップアクション

マップアクションとは、プレイヤーが移動している際に、マップの障害物やギミック、またはエネミーシンボルに対して干渉できるシステム。目の前に立ちはだかる障害物を解除・排除したり、戦闘を有利に進めるためのシステム。物語が進行したり、仲間になった天族の力を借りることで、その力を発揮できるようになる。新しい天族が仲間になった後に、既に通ったマップに戻ると新しい道が開くこともあり、冒険を堪能することができる。また、障害物を取り払うだけでなく、四属性のうち弱点となるマップアクションをタイミング良く発動させてエネミーシンボルに当てることで全体に一定のダメージを与えた状態から戦闘を開始するなど、有利な状態で戦闘を始めることもできる。

剣振り

剣を振り、排除可能な蜘蛛の巣や蔦を取り払うことが可能。

白銀の焔

ライラが仲間になることで使用できるマップアクション。ダンジョン内のギミックに使用できる。

霊霧の衣

ミクリオが仲間になることで使用できるマップアクション。敵の視覚を透過するバリアを張ることができる。移動速度は走るスピードよりやや落ちるが、敵に気づかれにくくなる効果を持ち、有利な形で戦闘に移行する事が可能。

巨魁の腕

エドナが仲間になることで使用できるマップアクション。道をふさぐ岩を破壊し、開くことが可能。

瞬転の迅

デゼルが仲間になることで使用できるマップアクション。発動させると前方に瞬間移動できうる。崖のような場所でも一定距離内に地面があればこの瞬転の迅を使用してわたることが可能。

ノルミン

ノルミンは「ノルミン天族」と言われ、現在は各地に散らばり生活していると言われている。旅先で出会うノルミンに話しかけ、協力をしてもらえるようになると、彼らの持つ特殊な能力効果の恩恵を得られるようになる。例えば、大樹の街マーリンドで出会ったノルミン「ディフェンス」に協力してもらうと、司る防御力アップのスキルを持つ装備品を敵からドロップしやすくなる。この恩恵が得られる範囲は地域ごとに決まっているため、各地でノルミンを集め恩恵を得られるようにすることで冒険の手助けになってくれる。

加護天族

現在、大陸のほぼ全土を穢れに覆われているグリーンウッド大陸。イズチから旅だったスレイとミクリオは、先々で蔓延した「穢れ」を体感することとなる。
かつては地域ごとに穢れを制御し、領域内を加護する天増、「加護天族」と呼ばれた存在がいたはずだが、現在はその気配も感じられない場所が多い。スレイたちは、その地域に地域を与えてくれる天族を探し出し、加護の展開をお願いし復活させることも、旅の一つの目的となっている。

装備品

スキルについて

装備品には4つのスロットがあり、スロットにはスキルがセットされている。1つ目にセットされているスキルは、装備品ごとに決まっている。残りの3つは、入手時に有無が決まり、同じ武器でも違うスキルがついていることがある。
現在装備中のスキルはR2を押してスキルシート画面を見ることで確認できる。

スキルの種類

スキルシート画面を開くと、スキルの種類を確認することができる。スキルには「基本スキル」と基本スキルの組み合わせで発動する「ボーナススキル」の2種類がある。
装備品は、装備品自体が持つ能力の強さで選ぶことも良い選択だが、組み合わせで思わぬ強さを発揮する。

ボーナススキルの発生条件

ボーナススキルの発生条件は3種類ある。
まず「セイム」。同じスキルをセットすると発動するもの。スキルのマークの右下に数字が書かれており、現在の装備でどれだけ重ねつけしているかわかる。この数値が2以上のときに発動する。

2つ目は「エルム」。
スキルシート上で左右に隣り合うスキルをセットすると発動するボーナス。横に2つ以上並ぶと発動する。

3つ目は「ユニオン」。
スキルシート上で、スキルを縦一列にセットすると発動するボーナス。

装備品の融合システム

TOZでは、同名の武器がいくつも手に入るが、同名であってもそれぞれおの持つ能力やスキルは異なっている。そのため自分好みの能力・スキルを持った装備品を育てるためのシステムが「装備融合」システム。
装備融合システムでは、同名の装備品を2つ掛け合わせることで能力が強化されるだけでなくスキルを強化したり、入れ替えたりすることができる。
同名の装備品を複数手に入れたら、武具屋で融合を行ってみよう。

装備品の熟練度

装備品には熟練度があり、戦闘で勝利を重ねることで最大5ランクまで成長し、様々なメリットが発生する。熟練度を高くした装備品同士で融合させることでさらに強い武器も生まれる。冒険を行っていく中で武具の成長も行うと冒険の助けとなる。

アタッチメント

最近のテイルズだとおなじみの「アタッチメント」はゼスティリアにも存在する。
通常の装備品と違ってキャラクターの能力にはかかわることがなく、見た目が変更されるのみ。
アタッチメントはコスト制になっており、個々のアタッチメントの合計が3になるまで装着できる。
装着できるアタッチメントは以下のようなものが変更できる。

  • 基本位置
  • 移動、回転、サイズ:XYZ座標調整とサイズの拡縮
  • RGBでのカラー調整

マップ仕様

テイルズオブゼスティリアでは、世界中で商売をしている「かめにん」から地図を購入することでより詳細な情報を得ることができる。スレイが旅立つときに持っていた「天遺見聞録」に、この本が書かれた当時の地図は掲載されているものの、詳細な部分が抜けていたり、またその経過年数によって異なる点がある。「かめにん」は世界中を旅しており、地域ごとの地図を持っているので、見つけたら話しかけて地図を購入しよう。