ワールド

戦乱の地ヴァンクール大陸

物語の舞台となるヴァンクール大陸には、人間と獣人が生活している。
大陸内には5つの国があり、中でも東のアリステルと西のグランオルグは50年にもわたり戦争を続けている。
また人里離れた場所にはモンスターも跋扈する危険な土地も存在する。

百数十年前、大陸の西側から謎の砂漠化がはじまり、年々人の住める土地が減少。その砂漠化を止める方法も見つからぬまま、残された緑の土地をアリステルとグランオルグで奪い合っている危険な状況であり、世界は確実に滅びの道を歩んでいるのであった。

さらに、「砂人病」と呼ばれる人間が突如砂になってしまう謎の現象が各地で発生。生命の源である「マナ」が失われるために砂になると考えられているようだが……?

西の王政大国グランオルグ

かつて大陸を支配していた帝国の末裔が150年前に建国した西の大国。アリステルに比べ、もとより身分による貧富の差が激しい国であったが、現女王プロテアの過酷な支配により、国民は今まで以上に苦しんでいる。

先王ヴィクトールも暴君として知られていたが、厳しいながらも公平な統治を行っていた。だが后プロテアが女王となってからは、自らの贅のために国民を顧みない行いをするようになった。これにより国民の不満は爆発寸前。ついに現体制に抵抗するレジスタンスまでが生まれることとなった。

ヴァンクール大陸の中でもグランオルグ周辺は特に砂漠化が激しく、そのため緑の残る土地を奪おうと必死になっている。

東の神聖国家アリステル

大陸の東に位置する、救世主ノアによって統治されている神聖国家。ノアはグランオルグの圧制に不満を持った人々を導き、16歳にしてアリステルを建国した。だが、建国から70年を過ぎた現在では人前に姿を現さず、軍最高司令官ヒューゴ大将が代弁者として政を行っている。

世界の砂漠化は女王プロテアの悪政が招いたものであるとノアは主張しており、プロテアを倒しグランオルグを解放する戦いは聖戦であるという。国民は妄信的にノアをあがめており、その威光を世界に示すことが正義だと信じて疑わない。

またアリステルは失われた技術である、マナを使った「魔動」の力を研究しており、これを用いた強力な「魔動兵」の開発に成功した。しかしまだ魔動兵は試作段階であり、さまざまな問題を抱えている。

獣人族の国セレスティァ

アリステルの東の森にある、獣人サテュロス族の国。族長ベロニカを中心に原始的で素朴な社会を形成している。サテュロス族は「マナ」を操る力を持っており、セレスティアの里には神木が多くのマナをたたえ、彼らを守っている。踊りが好きなサテュロス族は、全体的に明るい性格で、好奇心が旺盛。

およそ200年近くに渡って人間との鎖国を続けている獣人たちだが、完全に袂を分かったブルート続に対し、サテュロス族はたびたび人里に降りては交流している。とはいえ、それはあくまでも個人レベルでの話。セレスティアとしては人間との国交を閉ざしており、魔法による結界で守られたセレスティアの里へは、人間が足を踏み入れることはできない。