主人公と相棒

チビテラス

ある日、天道太子の「イッスン」とともに神木村の「木精サクヤ」のもとに現れた子供の白狼。
本名は不明だが、サクヤからは「チビテラス」と呼ばれている。
容姿が非常に似ていることからも分かるように、かつて、「ヤマタノオロチ」などの妖怪たちを倒してナカツクニに平和をもたらした大神「アマテラス」を親に持つ。

クニヌシ

神木村の剣士「スサノオ」と酒職人「クシナダ」の子。
ちょっと臆病だが、正義感が強く、尊敬する父「スサノオ」のような強い剣士になることを夢見ている。
妖怪が原因で泣いていた村の女の子を助けようとするのをキッカケに、「チビテラス」と行動することに。

ナナミ

普段はオトヒメに使える侍女として竜宮城で生活し、人里には滅多に姿を現さない人魚。
今回は事情があってアガタの森に来ていたところでチビテラスに出くわす。
おしとやかでお上品だが、少し強情で怒ると手がつけられない。
チビテラスのことはアガタの森で出会う以前から知っているようである…。

カグラ

最近西安京で人気のかぶき座の看板子役。
プライドが高く、神様であるチビテラスを平気でこき使うが、困っている人を見つけたら放ってはおけない優しい性格。
看板子役という他人(ひと)よりも目立つ存在にもかかわらず、自分を特別視されるのを嫌う。

クロウ

両島原に落ちた流れ星の中から見つかった謎の少年。
独特な口調とマイペースさで強引にチビテラスに同行する。
調子にのりやすく、美人に弱いが、正義感が強く、いざという時には頼りになる。

ナカツクニの住人

アカヒゲ先生

真っ赤な口ひげが特徴の、「薬師村」を作ったお医者さん。
薬草に関する知識が豊富で、育てた薬草を使って様々な薬を作っている。
少し頑固なところもあるが、心優しい頼れるおじいさん。

イッスン

旅絵師として、全国行脚をしていた小さな妖精。
ひょんな事からアマテラスと出会い、相棒となり、ヤマタノオロチの脅威からナカツクニを救った。
その後、アマテラスと離ればなれになり、現在は天道太子として神様への信仰心を高めるために全国行脚中である。
今回のナカツクニの異変にいち早く気付き、チビテラスとともに真相究明に乗り出すことになる。

アヤメ

母親とともに開村間もない薬師村にいち早く移住してきた。
あまり外に出歩いたことがないのか?外の世界に興味をもっており、遠くで打ち上げられてもすぐ近くに見えるということで花火が大好きである。

タマヤ

神州平原の花火職人。
花火のためならどんなことにでも挑戦するが、その職人気質は頑固一徹。
頑固職人のブチ上げる花火は病の人々にも希望を与える。

スサノオ

伝説の英雄イザナギの子孫であるとともに、九ヶ月前の異変で実際にヤマタノオロチを倒した真の英雄。
九ヶ月前の異変後、愛しのクシナダと夫婦となり、クニヌシという子供を授かる。
とても子煩悩でクニヌシの事が心配で仕方がないらしい。

クシナダ

九ヶ月前の異変でヤマタノオロチの生け贄になりそうになるが、アマテラス大神とスサノオの活躍によって助けられる。
その後、スサノオと夫婦の契りを交わし、クニヌシという子供を授かる。
スサノオの子煩悩にあきれながらも親子3人幸せに暮らしている。

木精サクヤ姫

神木村を見守る御神木「コノハナさま」の精霊。
再度、ナカツクニを襲った魔からナカツクニを救うため、チビテラスに助言を与えるが…

コカリと梅太郎

カリウドの息子でありながらも、釣りに魅せられた少年。
かつては臆病な性格だったが、その愛犬・梅太郎によって心身共に立派に成長した。
今回はアガタの森を襲った異変を解決すべく、父・カリウドより譲り受けた宝物の釣り竿で大物に挑む。

ぼくせんババ

アガタの森に店を構える占い師。
アガタの森の異変を予言していながらも自らの運命には逆らえず、異変に襲われた結果、仮説小屋で営業している。

ムシカイ

九ヶ月前の異変ではその一命を落としかけたが、愛犬のハヤブサに助けられる。
アマテラス大神を好敵手として、神様として、尊敬している。

ハヤブサ

「ムシカイを守る事」を己の使命と信じてムシカイの側から片時も離れない。
その実態は八犬士の中の1匹であるらしい。

ムシカイの母

女で一つで自分の畑を守り抜く気丈な女性。
畑を荒らされることが余りに多いので、ついに案山子を導入する。
これで畑も安心かと思われたが…

ナグリ

西安京のほとんどの建物を手がけた腕利きの大工。
アカヒゲの熱意にうたれ、西安京を後にして薬師村発展の為に未開の薬師村でその腕をふるうが、建物を造っても住んでくれる人がいないことにご立腹である。

ナグリの弟子

厳しい修行に耐え抜いて、念願の「ナグリの弟子」になった。
しかし、弟子になってからも相変わらず厳しい修行の日々が続いているようである。

カリウド

コカリの父親。アガタの森に住む猟師。
息子のコカリには本当は狩人になって欲しいと思っているが、
コカリが心から臨む夢を追いかけ始めたため、自分の思いを捨て、影からコカリの夢を実現させる応援をしている。

司会の天邪鬼

正式名称は「司会の天邪鬼」だが、妖怪仲間からは「司会邪鬼(しかいじゃく)」の愛称で呼ばれている。
生まれたときから鬼婆の下で働いており、端から見ているだけでは分からないが、鬼婆が唯一心を許しているのは彼だけらしい…

鶴屋東西

カグラの父親にして「かぶき座」の座頭である。
カグラの望みを第一に考えているようだが、やはり一人娘には無茶をして欲しくないらしく、できればいつまでも側に居て欲しいと願っている。

菊波

カグラの母親。
カグラの一番の理解者で、カグラの事を常に一番に考えている。

桃太郎

お馴染み「桃太郎」の主人公その人。
鬼退治をするために家来をさがしている。桃太郎の悲願「鬼退治」は達成できるのだろうか?

巫女長

前の女王ヒミコがなくなった後、西安京を守っている。
全ての巫女の中で最も強くて偉い。
しかし、世間知らずなところがあり、お忍びで訪れた観劇で事件に巻き込まれてしまう。

妖怪

大蟇怪(おおがまのけ)

蟇怪の中でもとりわけ弱気だがそれゆえに特に力を望んだ妖怪。
今回の異変時、自らの望みにより邪悪な力を引き寄せることになった。
歌が上手くヘソの大きな者が種族の頂点に立つとされ、その歌声は同属を引きよせるという。
巨大なえり巻きはその歌声を遠くまで届かせるために発達したと言われている。

大ナマズ

自分を鯉だと信じて疑わずいつの日か滝を昇り龍になれると信じている化けナマズ。
その切なる願いの為ならば敵味方関係なく利用し巻き込む。
ムチのようにしなるヒゲサメのように鋭い牙でもって獲物を確実に仕留める。
まるでカギヅメのような舌には食われた人々の残骸が引っかかっている。

緑天邪鬼(みどりあまのじゃく)

妖気のある場所に現れると言われている妖怪。
手に持った羽子板で遊んでくれるものを求めておどりまわっているが、この天邪鬼に付き合って遊んでいた子供はいつのまにか自分自身が天邪鬼に取って代わられてしまうという。

赤天邪鬼(あかあまのじゃく)

大きな独楽妖怪を僕に暴れまわる天邪鬼。
楽しそうに暴れまわっているその姿も独楽あってこそ、打ち落としてしまえばたちまちひ弱な小鬼へと戻ってしまう。

黄天邪鬼(きあまのじゃく)

剣玉で遊ぶ小鬼を見たら注意して見た方が良い。
その玉の先が骸骨となっていたら黄天邪鬼である。
人の躯をオモチャのように遊ぶ様に恐怖から目をそらしてしまうが、ある名の知れた侍が黄天邪鬼のなげつけた躯を一刀のもとに斬り捨てた。
はね返った躯に頭をぶつけた黄天邪鬼は目をぐるぐる回してしまい、そのうちに侍にこらしめられたという逸話が残っている。

隠狐(かくれきつね)

銅の釜に心を閉ざした頑固者の狐の妖怪。
その姿はどんなものにも心を許さない鉄の塊である。
普通の茶釜になりすまし人を驚かすこともあるという。
昔えらい僧が茶釜の正体を見破り力いっぱい釜を叩いた。
それにびっくりした隠狐はたまらず釜から顔を出しそのまま逃げ去ったという。

鬼胡桃(おにくるみ)

食われず種にもなれず打ち捨てられた胡桃が妖怪へと変化した。
食わぬなら食らってしまおうとその牙は人に向けられた、だが中身を開くと元の胡桃のようにおとなしくなってしまったという。

赤獅子

千両が取り憑きし巨大からくり。
千両が取り憑いているが為に、その舞を見た者は魂を奪われてしまう。
当然、千両と同じくその舞を見た者は魂を奪われてしまうので、実際はどれ程の物なのかは誰も知らない。

千両

人に見られたい、褒められたいという人々の願望が集まり妖怪になった姿。
自分の生み出す舞は当然のごとく至高のものと考え、それを賛美しない者はこの世に必要ないと思っている。
その舞を見た者は魂を奪われてしまうので実際はどれ程の物なのか誰も知らない。

万両

金をもうけたいという人々の願望が集まり妖怪になった姿。
金をもうける喜びは人の魂を集める喜びに変わってしまいいかに上手く人間の魂を集められるか、常に策を練っている。
そのためなら利用出来るものは全て利用し自分の魂をも売り渡す。

怨霊王

生前は都の民のため尽力していたが醜い権力争いに巻き込まれ心をやられ憤死してしまった。
その純粋さゆえに怨みの念は凄まじくもはや全ての人間を怨むに至ってしまった。

黒天邪鬼

ばらばらにされてもなお怨念が消えず生き残った天邪鬼の成れの果て。
その怨みの念は凄まじくばらばらになった体1つ1つが意思をもったがごとく襲い掛かってくる。
うまく1つの体に戻してしまえばその怨念もおさえられるという。

鬼婆

鬼火市場を一手に仕切る妖怪。
普段は物静かに威厳を保っているが1度怒りに火が付くと大地は割れんばかりに揺れ、敵味方の関係無く暴れまわる悪鬼と化す。
鬼火市場にいる限りこの妖怪の魔の手から逃れることはできない。