ゲーム発売前時点で可能な範囲で考察してみます。過去作のネタバレ注意。

世界観について

ニューダンガンロンパV3の舞台は才囚学園という場所になっている。しかし登場人物たちの名前からして、少なくとも多くは日本人であり、場所は日本であることは間違いない。そして、希望ヶ峰学園シリーズと違い、「政府が奨励しているギフテッド政策というものにより超高校級の生徒が選ばれる」という設定になっている。希望ヶ峰学園シリーズではあくまで一機関である希望ヶ峰学園という存在が才能を持つ生徒を選んでいたのに対して、政府が選ぶということで、国の政策にすら関わっているようなより規模の大きい設定になっている。
希望ヶ峰学園は設立から78期生までを輩出し、この間、設定は一貫しているはず。過去シリーズとは全く違うこの設定から、「希望ヶ峰学園シリーズ」と比べて時代は未来である可能性が高い。つまり、アニメダンガンロンパ3の未来の話だと推測できる。
ただ、流石に場所は地球上の話ではあると思われるが、時間軸などに関しては、希望ヶ峰学園シリーズとは全く別次元、別世界である可能性もあり、「超高校級」という言葉だけ共有しているというだけかもしれない。というより、「世界観一新」とされているので、おそらくこの可能性の方がより高い。

11/02追記
11/02発売のファミ通記事の、新システム「発掘イマジネーション」の説明画像で、「葉隠を殺した凶器は?」という内容の問題が出ているのが確認できる。ただこれは製品版にはない、いわばフェイクやデモのようなものである可能性もある。
再追記:これは体験版での学級裁判のものだった。

超高校級の生徒について

今回の設定では、「政府により超高校級の生徒が決められる」ということで、「超高校級の才能を持つ生徒を一か所に集めるわけではない」らしい。希望ヶ峰学園のような場所に集められるわけではない。過去シリーズと違い、超高校級の生徒たちは、自分以外の超高校級の生徒とは滅多に会うようなこともないとも。そうすると、赤松たちはそれぞれがそれぞれの都合で入学した高校に在籍している中で、政府の「ギフテッド政策」認められて「超高校級」と呼ばれるようになったと思われる。そうだとすると、一般的な生徒の中においてひときわ目立つ存在としてそれぞれの学園の中に在籍していて、羨望を向けられていたのではないかと思われる。これならば希望ヶ峰学園のように「本科」と「予備学科」のような差別はなされないので、一般生徒からの羨望が歪んだ形になる可能性は希望ヶ峰学園シリーズよりは低いはず。

外の世界の状況

今回の設定は一作目「希望の学園と絶望の高校生」、二作目「さよなら絶望学園」と近いものになっている。学園のような閉鎖空間に閉じ込められ、モノクマに校則を課せられ、殺人を犯した人間がいると学級裁判が行われるというもの。
そもそも殺人を犯すのは犯人が外に出たいと思うからだが、一作目は「外の世界は荒廃していて、外に出てしまうと命の保証もない」、二作目は「世界自体が電脳プログラム世界で、登場人物たちは現実世界に戻ったら記憶を失ってしまう」ということで、外の世界へ戻ること自体が行うべきか、行わないべきか、という問題に直面することになる。今作でも、徐々に外の世界の事情が明らかになるはずだが、そこには何らかの問題などがある可能性がある。「政府が超高校級を選ぶ」という設定からして、政府がコロシアイ学園生活に関わっているようにも予想できる。

才囚学園という名称

才囚学園は赤松たち16人のためだけに設立された、という設定を、モノクマーズたちが語るらしい。今のところそれが、「コロシアイをさせるためにわざわざ作ったのか」というところまでは分からないが、才能の囚人である、才を囚えるというような意味を思わせる「才囚学園」というのは明らかにネガティブな名称であり、この施設をよかれと思って作ったならばこんな名前にするわけがない。ここに超高校級の才能のある生徒たちを閉じ込めるというのは、超高校級の才能を皮肉っているような印象を受ける。赤松たちにコロシアイ学園生活をさせる黒幕は超高校級の才能をよく思わない人物によるもの?

キーボの存在

キャラクターのうちの一人、「超高校級のロボット」である「キーボ」は一体どういう存在か?頭にあるアンテナなどから、見た目は明らかに、一作目主人公、「超高校級の幸運」であり「超高校級の希望」でもある苗木誠を連想させるデザインになっている。名称が「希望」から取っているようなので、二作目キャラの「超高校級の幸運」であり「希望」というものにこだわる性質のある狛枝凪斗の存在も苗木に次いで連想させる。これらは二人とも「希望」という言葉に縁のあるキャラクター。
過去シリーズから世界観一新というのが今作は特に強調されて打ち出されているが、このキャラクターだけは唯一、過去シリーズ、希望ヶ峰学園シリーズとのつながりを感じさせる。初報で公開されたイラストでも中央に描かれている。上の世界観での考察の通り、仮に希望ヶ峰学園シリーズより未来の話であるならば、苗木、あるいは狛枝の何らかの意思が絡んだ存在である可能性も?
追記:体験版は本編に関係ないものであろうとはいえ、体験版では苗木とキーボが特に何か繋がりを感じさせるような絡みはなく、そもそも希望ヶ峰学園シリーズと本作はやはり別次元である可能性が高いことから、ただの「思わせぶり」である可能性が高いか。

最原終一の存在

16人のキャラクターのうちキーボと並んで気になる存在は「超高校級の探偵」という肩書を持つ最原終一。一作目に登場した「霧切響子」と同じ才能を持っている。ダンガンロンパシリーズにおいて、同じ才能を持っているということは基本的になく、例外としてそれは希望ヶ峰学園で毎期一人選ばれる「超高校級の幸運」だけであり、苗木誠、狛枝凪斗がこれに該当する。苗木は78期生、狛枝は77期生における超高校級の幸運。この二人以外だと才能被りのキャラクターというものは存在しない。世界観が変わったとはいえ、一作目の重要キャラである霧切と同じ才能を持つキャラクターを才能被りで登場させたということは、プレイヤーを困惑させるもので、特別な存在であるようにも思える。上の考察の通り、仮に希望ヶ峰学園シリーズの遠い未来などだとした場合、霧切の子孫などの可能性も?ダンガンロンパが推理ゲームである以上、「探偵」は頼もしい存在であるはずだが、こういうキャラこそ最初に死亡したりするのもダンガンロンパなので、最原がどうなるのかは、V3において特に気になる点と言える。

天海蘭太郎の存在

ダンガンロンパは一作目、二作目ともに才能が明らかになっていない「超高校級の???」という人物が存在した。一作目はヒロインポジションの「霧切響子」。二作目は主人公の「日向創」。そして今回も「天海蘭太郎」が一人だけ才能が明かされず「超高校級の???」となっている。霧切の場合も日向の場合も、記憶の欠如により自分の才能を思い出せないということだった。
天海の才能が明らかにならないのは、過去に倣えば、霧切と同じように「天海だけ才能の記憶を黒幕などに消された」か、日向のように「元々超高校級の才能を持っていない」などが考えられる。何にせよ、意味深に才能が伏せられるということは、日向のように物語全体の謎に関わっている可能性も考えられ、PVやキャラクター紹介で最も主人公赤松に近い位置にいる天海は、キーボや最原以上に重要なポジションとなるかもしれない。
体験版の苗木の言葉によれば天海も「間違いなく超高校級として選ばれた生徒」であるらしい。

初報の三人について

ニューダンガンロンパV3の存在が発表された初報では、「キーボ」「春川魔姫」「百田解斗」の三人とモノクマが描かれたイラストが公開された。苗木を連想させる存在であるキーボは置いておき、春川と百田はどういうキャラクターなのか?特に「超高校級の保育士」の春川が指を口にあて、沈黙を促すような動作であるのは何か意味深。

主人公が才能持ちである意味

今作の主人公の「赤松楓」は「超高校級のピアニスト」という才能を持っている。過去作の主人公を見てみると、一作目主人公の苗木誠も、二作目主人公の日向創も、外伝主人公の苗木こまるも、才能という才能は持っていない。苗木は超高校級の幸運だが、それは目に見えないものであってゲーム中にそれが役立つような場面はなく、実技的な才能は皆無。日向創も全ての才能を持つカムクライズルに改造されたものの、少なくともゲーム中でプレイヤーが操作する日向は特徴のないただの学生。苗木誠の妹の苗木こまるも、ごく普通の女子という扱い。なので、今回初めて、目に見える明確な才能を持つ人物が主役となったことになる。そういう設定付けがされたのだから、ピアニストという能力がゲーム中でなにかしらの役に立つ、活かされる展開がある可能性は高い。
追記:学級裁判での新要素パニック議論で複数人の言葉を聞き分けることができるのは赤松が超高校級のピアニストであるおかげとされている。

校則違反を犯すキャラは高確率で存在

ストーリー・校則のページに掲載しているが、今回、校則の中に「校則違反を犯した生徒はエグイサルによって処分されます」という項目がある。エグイサルというのは、「モノクマの子供」を自称する5体のモノクマーズが乗り込むという高機動殺人兵器。5体それぞれが乗り込む5色のものが存在する。恐らく死亡するキャラの多くは殺人の被害者や、学級裁判で犯人として突き止められてクロとしておしおき(処刑)されると思われるが、校則でわざわざ、校則違反をするとこれに殺される、という一文があるということは、登場するキャラクターのうち少なくとも誰かは校則違反で死ぬと考えられる。誰も校則違反で死なないのであればこんな項目やエグイサルといった設定を作らないはず。

校則について

校則について、「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」と比べると夜時間が「夜10時〜朝7時」でなく「夜10時〜朝8時」であること、「就寝は寄宿舎に設けられた個室のみ」という項目、「監視カメラの破壊を禁じます」という項目がないことが特徴。
「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」と比べると「同一のクロが殺せるのは2人まで」という項目がないことが特徴。
そして今作は新たに「モノパッドは貴重品なので壊さないでください」「シロが勝ち続けた場合は、最後の2人になった時点でコロシアイは終了です」という項目があるのが特徴。監視カメラがあれば破壊禁止の項目はある可能性が高いので、今回は学園中に監視カメラなどは存在しないと思われる。就寝場所についての項目がないことから、今回は個室は存在しない、あるいはあっても寝る場所には制限がないのどちらかか。体験版で個室があることが明らかになったのでおそらく後者。
モノパッドというのは恐らく各人に配られる情報端末のようなもの?一作目、二作目での生徒手帳に相当するものか。過去二作では最終的な生き残りは5、6人ほどだが、生き残りがシロが勝ち続けた〜という項目があることから、今回は2人になるまでコロシアイ学園生活が続けられる可能性もある。

攻略

キャラクター

学級裁判

データベース

クリア後のおまけモード

過去作のキャラクター

事前情報