メタルギアシリーズの歴史

メタルギアシリーズについて

メタルギアシリーズは、1987年に発売された第1作以来、主人公が変更されたり、作品が進んだのに舞台となる時代は遡ったりしており、また人間関係も複雑極まりないため、はっきり言って新規のプレイヤーが入りにくい状態になっている。このページでは、MGS5の主人公となっているビッグボスことネイキッドスネークが関わっている作品をメインに解説する。

年表

シリーズは多数出ているが、プレイヤーとして操作する主人公はビッグボス(ネイキッドスネーク)、ソリッドスネーク、そして雷電の3人に絞られるので、この3人の歩みを年表に。MGS5は特定の年代のみの出来事だけでなく、PW(1974年)の後からMG(1995年)の間のビッグボスを描くとされている。

メタルギアシリーズ年表

キャラクター

ネイキッド・スネーク(ビッグボス)

1935年生まれ。本名はジョンであり、MGS3、MGSPWの、そしてMGS5の主人公を務める。
1964年、最も古い年代のMGS3時点ではFOX部隊に所属している工作員。メタルギアソリッド(MGS)シリーズでメタルギアシリーズは知名度の高い作品になったと言えるが、MGS1とMGS2で登場するソリッド・スネークは、このネイキッドスネークのクローンのような存在。メタルギア(MG)シリーズ1作品目と2作目ではビッグボスは悪役として描かれているが、MGとMG2はパラレルワールドのようなものであり、MGSと完全に繋がっているわけではないとされている。少なくともMGとMG2の時点では悪役以上の存在として描かれてはいなかったはず。
ネイキッドスネークの思想、人格形成には、彼の師匠の女性「ザ・ボス」という存在が大きく影響している。MGS3で彼女を殺すことになってしまい、そのことをMGS4で死去する時まで心の傷として持ち続けていた。

ソリッド・スネーク

MGS1、MGS2、MGS4の主役、操作キャラクターを務めた。「恐るべき子供達計画」という計画により生み出されたビッグボスのクローン。本名はデイビット。最もプレイヤーに知られているのはオリジナルのネイキッドスネークよりも、こちらのソリッド・スネークだと思われる。大乱闘スマッシュブラザーズなど、他のゲームへのゲストとして登場しているのもこのソリッドの方のスネーク。
MG、MG2で自身のオリジナルであるビッグボスの野望を阻止した英雄だが、遺伝操作を受けた影響で通常の人間よりも加速度的に老化が進んでいき、またMGSの時点で殺人ウイルス「FOXDIE」を注入されている。MGS4の時点で40代だが、すでに老人のような容貌になっており、また、周囲へも危害を加えるようになってきていた自身に潜伏するFOXDIEを懸念し、自ら命を絶とうとする。しかしこの時に死んだと思われていたビッグボスと久し振りに再会し、彼の考えを全て知ることとなる。ビッグボスはこの時死亡し、ソリッド・スネークも、2014年のMGS4以降は静かな余生を送ったとされる。雷電が主役である2018年のメタルギアライジングリベンジェンスの時点で既に死亡していることを示唆する表現がある。

雷電

MGS2とMGRRでの主役。本名はジャック。リベリア出身であり、10歳ほどの少年期に少年兵として戦争に参加していた。この時期にすでに多数の人間を殺しており、「ジャック・ザ・リッパー」として恐れられる。個人として並外れた戦闘能力を持っており、MGRRはスニーキング要素が従来よりも薄れ、積極的に敵を倒せるアクティブな3Dアクションゲームとなっている。
彼が主役となった背景には、すでに伝説の存在となっているスネークを、プレイヤーが失敗しながら操作してゲームを進めるのは不自然であるから、というような説明がなされている。2人のスネークと違い、メタルギアの物語の主軸にはほとんど関わっていない。

ザ・ボス

ネイキッド・スネーク(ビッグボス)の師匠である女性。1922年に、世界を裏で牛耳る「賢者達」の一人の娘として生まれており、かつては一つとなっていた世界をもう一度一つにしたい、という思想を持っていた。
第二次大戦中に連合軍内に特殊部隊「コブラ部隊」を設立して率い、アメリカでは英雄とされていた。
しかし、1964年のMGS3においては売国奴の汚名を着せられた上にビッグボスから殺される(これらは最初からアメリカから仕組まれていたことで、ザ・ボスも全て承知の上だった)こととなった。いわば生贄となった彼女の死後、その呪われたザ・ボスという称号を踏み台にネイキッド・スネークがビッグボスとしてあがめられる形になった。MGS4においてはビッグボスは「ザ・ボスを殺した時からすでに自分は死んでいた」というほどにビッグボスはザ・ボスを慕っていた。