属性とルートの決定

女神転生シリーズの定番として、ゲーム中の行動により「カオス」「ニュートラル」「ロウ」の3種類の属性のいずれかが決定されるというものがあります。前作「真4」では終盤の分岐点でその時点の属性ごとにルートが分岐する仕組みで、たびたび発生する選択肢の積み重ねによる分岐でした。したがって、全てのエンディングを見る場合は周回プレイが必須でした。
しかしFINALにおいては、「ゲーム中に頻繁に出現する選択肢は、ルート分岐には関係しない」ようです。どのような選択肢を選んで進んでも、セーブデータを適切に分けて残していけば、1度のゲームプレイで全ての結末を見ることができます。ただし、選択肢はルートの分岐自体には影響がなくとも、分岐時のペナルティの有無に影響があります。詳しくは下記の「数値の変動」参照。

今回、「真・女神転生W FINAL」においては、カオス、ロウで1つずつエンディングが存在するのは前作と同じですが、「ニュートラルの結末が2つある」のが特徴で、違いになっています。ロウとカオスのエンドは今回はおまけ、バッドエンド的な位置づけになっています。

数値の変動

前作の場合、属性が決定される内部的数値の変動は、物語中、クエスト中、戦闘時の「選択肢」によるものとなっていました。ポイントが−9以下ならばカオスルート、9以上ならばロウルート、−8〜8ならばニュートラルというもの。
しかし今作の場合、上記の通り「ゲーム中に発生する選択肢はルート分岐には関係ない」ので、ルート分岐に関しての内部的なポイントの変動などは存在しません。

ただし、ルート分岐には関係なくとも、称号の取得に関して内部的なポイントの蓄積、変動があります。仲間を大事にする、絆ルート寄りの選択をして入手できる称号が「絆を紡ぎし者」「絆を育みし者」「不滅の絆」の合計3つ、ダグザの考えに同調して仲間を軽視する、皆殺しルート寄りのルートを選択して入手できる称号が「魔神の傀儡」「魔神の懐刀」「魔神の後継」の合計3つ。

絆寄りの選択肢 皆殺し寄りの選択肢
「絆を紡ぎし者」「絆を育みし者」「不滅の絆」 「魔神の傀儡」「魔神の懐刀」「魔神の後継」

また、「仲間思いの選択を多く選んできた上で皆殺しルートを選んだ場合」、「ダグザと同調するような仲間に冷たい選択を多く選んできた上で絆ルートを選んだ場合」つまり今までの自分の選択を裏切るような、逆のルート選択をした場合、それぞれ分岐時にペナルティが発生します。特に絆ルートのペナルティはかなり厳しいもの。基本的に、過去に自分が選んできた選択肢に従うルートを選び、ペナルティを避けましょう。

ただし、このペナルティは過去の選択とルート選択にギャップがある場合に発生するものなので、どちらを選んでもペナルティを発生させないように調整することも可能です。そのためには、それまでの選択で絆にも皆殺しにも偏らないように調整している必要があります。選択肢一覧ページで○がついているものを選択していくとその状況を作り出せるので参考にしてください。ただし、上の通りそれぞれに偏った選択をしないと称号は獲得できません。

絆ルートペナルティ 皆殺しルートペナルティ
仲魔が全員消えてしまう アイテムが全て捨てられてしまう

真4FINALのルート分岐について

ロウとカオス

今回、ロウとカオスに関しての分岐は至極単純です。ロウ・カオス・ニュートラルの分岐にあるように。メインクエスト「討:【緊急】最終戦争」で行くことになる市ヶ谷駐屯地の最深部でメルカバーに協力すればロウエンド、ルシファーに協力すればカオスエンド。単純な二者択一なので、ロウ、カオスに関して悩む必要はありません。ただし今回、メインとなるのはニュートラルルートの二種類なので、ロウ、カオスルートは非常にあっさりと終わり、しかもバッドエンド色が前作よりも濃いものになっています。今回の真4FINALにおいては、あくまでロウエンドとカオスエンドはおまけのような位置づけです。ただし、ロウもカオスもちゃんとクリア扱いなので、スタッフロールが流れ、周回プレイが可能になっています。

なお、スタッフロール後には周回プレイのためにクリアデータをセーブすることになりますが、ロウ、カオスエンドを見てから同じデータでロードし、改めてニュートラルルートを進めてみたいのであれば、ロウorカオスのクリアデータでデータを上書きしてしまうと周回プレイするほかなくなってしまうので、この点は重々注意しましょう。

ニュートラルの二種

今回メインとなるのはニュートラルルートの二種類。仲間と共に生きることを選ぶ「絆ルート」とダグザの言う通りあらゆるものを殺す「皆殺しルート」があります。

ただこれに関しても、「絆ルート」も「皆殺しルート」も、宇宙の卵の最深部の二択で決まるようであり、それまでの選択による内部的な数値などは関係ないような感じです。「宇宙の卵」の第6エリアの奥に行くと選択が出ます。

選択肢「宇宙の卵をどうしますか?」

→破壊する
→破壊しない

破壊するを選べばダグザと対立することになり、破壊しないを選べばパートナー6人と対立することになります。
最後の二択でそれぞれ展開が変わるのであって、狙ったルートに入るのが難しかった前作と比べて見たいルートが見れないということはほぼ無いように思われます。どちらのルートも見たい場合、この選択前にセーブデータを別に取っておくことだけは絶対にしておきましょう。

新たな情報があれば、上のコメント欄やメールフォームより。

2つのニュートラルルートの比較

情報提供者:信長
2つのニュートラルルートの違いは以下のようなもの。パートナーを1人選んだら後は変更できないというのは皆殺しルートの不安要素。ラスボス、それに至る強敵が多く存在するため、慎重に選ぶ必要があります。

絆ルート 皆殺しルート
・宇宙の卵破壊。卵の外の色が灰色となり、卵の第1フロアの敵が出現しなくなる。(集魔の水を使用しても出現しない、第2〜6フロアは出現する)
・パートナーを全員使える
・ある敵を倒すムービーでフリンが敵を倒す
・ラストダンジョンでフリンが伴走して協力してくれる
・その代わりラストダンジョンYHVHの宇宙の外にはフリンは着いてこない。フリンとの協力技メシアバーストはラストダンジョンでしか使えない。
・フリンに東のミカド国で入手した「釣り針」を入手している場合、ラストダンジョンYHVHの宇宙で「ファンド」を行った際に必ず追加でフリンもファンドを行い、値を釣り上げる
・宇宙の卵は健在。卵の第1フロアの敵はそのまま出現する。
・マサカドの太刀を武器として入手できる
・パートナーは選んだ1人しか選べず変更もできない
・ある敵を倒すムービーで主人公が敵を倒す
・メニューを開く際の主人公の声が悪そうな印象になる
・銀座で人間の軍勢との連戦がある
・ラストダンジョンYHVHの宇宙でフリンが伴走しない
・ラストダンジョンを出てもフリンがゲストとして戦闘参加。フリンとの協力技メシアバーストをラストダンジョンの外でも使える。
・パワースポットを使ってのヒスイの守刀の使用をナバール無しで主人公が可能
・東のミカド国で入手した「釣り針」を渡しても、YHVHでのフリンの追加ファンドが発生しない場合がある