ゲームシステム

概要

  • ドラゴンズクラウンは、80年代、90年代にファイナルファイトシリーズに代表されるような、一世を風靡したベルトフロアアクション(ジャンル自体はキャラを強化したりできるアクションRPG)となっている。グラフィックをはじめ圧倒的な作りこみを見せる今作、発表時点から注目されている。
  • さらに言えば、ドワーフやエルフなど、北欧神話的なキャラクターを操作、最大4人の同時プレイが可能である点などが、カプコンから1994年に発売された「ダンジョンズ&ドラゴンズ タワーオブドゥーム」に酷似している。開発者の一人はこのD&Dの開発に携わっていた。

グラフィック

  • そのグラフィックは絵画のような幻想的なタッチで緻密に作りこまれており、見る者を魅了する。
  • 開発のヴァニラウェアは、オーディンスフィアを開発したメーカーであり、今作のグラフィックはその血統を色濃く受け継いでいることが分かる。ゲームシステムに関しても、オーディンスフィアもRPGでありながら横スクロールのアクションゲームとしての要素も強かった。
  • また、女性キャラが過剰にセクシャルな格好をしているのも注目を浴びている一因なのは間違いなさそうである。

マルチプレイ

  • 今作では、最大4人までのマルチプレイが可能となっている。
  • 1人プレイの場合は、オートで動くNPC(ノンプレイヤーキャラクター)を引き連れてプレイすることが可能。

ゲームの流れ

拠点となる「ハイドランド」で冒険の準備をして、迷宮に潜り、「ドラゴンズクラウン」の伝説に迫る、というのがゲームの目的となる。

街では様々な施設、人物が存在する。

ハイドランドの人々

王女ビビアン
王女ビビアン

ハイドランドの城の王女。プレイヤーは王女に事件の解決を頼まれる。


ギルド長サミュエル
ギルド長サミュエル

冒険者ギルドの長。ギルドで名前を登録し、クエストを受ける。


魔法使いルカイン
魔法使いルカイン

古びた塔の研究室にいるルカイン。博学であり、冒険のヒントを聞ける。


モルガン・リズリー
魔女モルガン・リズリー

魔法道具屋の店主。


宰相グスタフ卿
宰相グスタフ卿

ハイドランド城の宰相であり、王女ビビアンの隣にいる。やや怪しげな人物だが…?


寺院の守護者「僧侶」
寺院の守護者「僧侶」

寺院の僧侶。僧侶の祈りが奇跡を起こすらしいので、寺院では回復などが可能なのかもしれない。


王弟ディーン公爵
王弟ディーン公爵

国王の弟。姪の王女ビビアンとグスタフ卿とは対立しているらしい。


竜の天国亭

ハイドランドの酒場「竜の天国亭」で自分のキャラを作成つまり「キャラクターメイキング」する。以下のようなものを決める。
なお、同じセーブデータ上で、ストーリー進行は各キャラクターごとに保存される。しかし、所持金、アイテムは共通。セーブデータは6つあり、1つにつき16体までキャラクターを作成できる。

キャラクターメイキング
  • キャラクターの名前
  • クラス(職業)
  • 挨拶メッセージ
  • 一度一緒にプレイした場合、そのプレイヤーのキャラがNPCとして酒場に登場することがあり、そのときのキャラ選択メッセージなども決められる
ゲームマスター

物語開始時に、冒険のナレーションをするボイスを日本語、英語から選択することができる。条件を満たすことで、各プレイヤーキャラクターのボイスを選択することも可能になる。これは、PS@STOREで有料配信もするらしい。

魔法道具屋

魔法道具屋では以下のようなことが可能。

  • 装備やアイテムを購入する。売却も可能。
  • ダンジョンから持ち帰ったものを鑑定してもらう。宝にはランクと装備条件が設定されているが、鑑定されるまで正体は分からない。
  • 装備には耐久値が設定されており、壊れてしまう場合があるが、壊れた装備を修理してもらうことができる。魔女モルガンが行ってくれる。

冒険者ギルド

冒険者は全て冒険者ギルドに属する。ギルドではキャラの強化や依頼を受けることが可能。ギルドでは以下のようなことが。

  • 経験値をためて獲得したスキルポイントを割り振ってキャラクターの強化が行える。スキルには全クラス共通の「コモンスキル」とクラス専用の「クラススキル」が存在する。
  • スキルポイントはレベルアップや、依頼をクリアすることで獲得できる。
  • 冒険を進めると依頼の受注が可能になる。クリアすると報酬や、50種類存在する美しい「トレジャーアート」を獲得できる。

カナン寺院

NPCとして復活
  • ハイドランドへ持ち帰った「骨」は寺院で復活できる。そして復活したキャラクターはNPCとして冒険に誘うことが可能になる。
  • 流れとしては、まず、迷宮を進んでいると骨の塊を発見することがある。これはそこで力尽きたほかのプレイヤー。
  • これを持ち帰り、寺院の僧侶にお願いすると復活させることができる。
  • よみがえった冒険者は、「竜の天国亭」という施設から仲間として冒険にさそうことができる。選べる仲間枠は最大で30人。
  • 連れていかなくとも、合流設定をしておくと、ダンジョン中で自動的に合流してくれる。
  • また、骨は生き返らせずに埋葬することも可能。埋葬すると骨はなくなるが、稀にアイテムを入手できる。骨の所持可能数は32。
女神に祈る
  • 寺院では女神に祈ることができる。お布施が必要だが、祈ると宝箱から武器や盾が出やすくなるなどいった加護を得られる。

ルカインの塔

  • ルカインの塔では、ルカインという老人からアイテムを購入などできる。
  • ここでは、回復や攻撃魔法が込められた指輪などが購入可能。
  • また、ルーン魔法についての情報も得られる。ルーン魔法とは3つのルーン文字を組み合わせることで、様々な効果が得られるもの。ステージ中にルーン文字という言語で文字が描かれている壁と遭遇する場合があり、そこに、手持ちのルーン文字を追加、組み合わせで効果が発動する。ルカインの塔では、組み合わせと効果が確認できるようになっている。

ダンジョン

サポートする仲間

ダンジョンでは、プレイヤー以外にも、サポートしてくれるNPCなどがいる。

盗賊ロニ
盗賊ロニ

行く手を阻む扉のカギやカギのついた宝箱を開けてくれる。戦力としては期待できない。カーソルで扉や宝箱を指すと、ロニが鍵を開けてくれる。宝にはS(最高)〜E(最低)のランクが存在。


妖精ティキ
妖精「ティキ」

道案内を務めてくれる妖精。性別は女性らしい。


ルール

基本

敵の攻撃を受けてHPが0になるとLPというものが1減る。LPがなくなると復活するかどうかを選択することに。復活にはお金がかかり、回数を追うごとに必要な金額が増えていってしまう。体力は持ち込んだアイテムや、ダンジョン中に入手できる食べ物などで回復することができる。
なお、難易度変更はゲーム開始時には不可能で、少しゲームを進める必要がある。

ダンジョンクリア

ダンジョンをクリアすると、リザルト画面が出る。道中で入手したアイテムや、何らかの制限プレイを達成した(アイテム未使用など)場合はボーナスとなり、よりスコアが高くなる。そして、リザルトでは戦利品の鑑定もされる。ただし、具体的な情報はわからないため、魔法道具屋で鑑定してもらう必要があることになる。

その他

カーソルであちこちを触れると、その場所を調べることができる。破壊できる位置を見つけたり、敵を調べれば種族やレベルを確認可能。NPCを調べればNPCが拾った武装を解除できる。

マルチプレイ

今作はマッチング式でのマルチプレイが可能となっている。ただし、PSVita同士、PS3同士でしか協力プレイはできないということに注意。

  • PSVita版ならPSVita版を購入したプレイヤーと、PS3版ならばPS3版を購入したプレイヤーと、マルチプレイが可能。
  • セーブデータはPSVita版とPS3版を共有できるので、それぞれのゲームソフトを購入すれば、同一データで機種の垣根を超えることが可能。

迷宮に眠る財宝

ダンジョンでは宝箱を発見できるときがある。しかし、プレイヤーは宝箱を開けることはできない。相棒のロニに指示を出すと開けてくれる。
宝にはE〜Sランクまでのランクがつけられている。

モンスター

ダンジョンで出会う様々なモンスター。モンスターも魅力的なタッチで描かれている。

ハーピー

美しい女性の上半身を持った鳥。しかしその姿に見とれているうちにえさにされてしまうという。

ワーム

ダンジョンを這い回るイモムシ。大きく育った幼虫は無数の触手を使って相手を麻痺させて捕食するようになる。ローパーの異名も持つ。

サナギ

突然変異によりサナギに変態したワーム。この状態からドゥームビートルへと孵化する。

ドゥームビートル

サナギから孵化した甲虫の怪物。巨大なハサミと黒い凶悪な体を持つ。腹部に別の虫が寄生している。

ミノタウロス

牛の上半身を持つ魔獣。巨大な斧を振り回して攻撃する。

ヴァンパイア

吸血鬼となった女。美しい見た目と引き換えに耐えない渇きを覚え、獲物から血を狙い続ける。

ワイバーン

蛇のようになめらかな鱗の羽を持つ2本足で立つドラゴン。知能が高い。

キャンプ

冒険中、調理をすることで体力やステータスが上昇する。選ぶ食材や料理方法により料理が変化し、発動する効果も違う。また、調理も4人でマルチプレイが可能だという。

ゲームクリア後

ゲームクリア後に解禁される要素が、発売前から公開されている。

混沌の迷宮

自動的に生成されるダンジョン。本編よりもレアな武器防具、トレジャーが入手できるらしい。

闘技場

プレイヤーキャラクター同士で戦う最大4人でのバトルロイヤル。