クリーチャー

未知のウィルス「t-Abyss」の恐怖

モンペリエ海洋大学研究室が主導した無人深海探査機による第4次ケルマデック海溝探査において深海魚から新種の魚類病原ウィルスが発見された。
「深遠」の意味をもつ"The Abyss"と冠されたそのウィルスと"t-ウィルス"の遺伝子を組み合わせた新型ウィルス…それが"t-Abyss"である。
"t-Abyss"の完成は、人類を含む異種間感染が可能になったこと、つまりは海洋生物の遺伝子ベースにした"B.O.W."の開発が容易になったことを示す。
"t-Abyss"が兵器使用された例はまだ数少ないが、今この瞬間も、世界の闇市場では新型の生物兵器が研究開発され、生み出され続けていると考えられる。

這いずる者、そして滴る者「ウーズ」

「滴る者」を意味するこの奇怪な生物は、"t-Abyss"感染者のなれの果てだ。
体内に侵入したウィルスは細胞膜と融合すると、過剰に水分を吸収させる。
細胞膜は浸透圧で異常に膨れ上がり、最終的には溶けるように崩れだす。
これが人体全体で繰り返された結果、感染体は水死体のように白くふやけ、肉体は半ば液状化するのだ。
増殖を繰り返す"t-Abyss"は、さらなる水分と養分を求め、宿主の肉体を衝き動かす。
ウーズが啜るように獲物の体液を吸収するのは、この衝動のためである。

○攻略
一番基本的な敵ながら、近づいてくるのは割りと早く、大きく体を揺らすので攻撃も外しがち。腕が弱点となっています。何回か攻撃すると動きが止まり、体術チャンスに。
奇形タイプが多く存在します。ボウガンを撃ってくるものは少し撃てば攻撃を中断させることが可能。頭部がなく胴体が大きく膨らんだものは胴体を数発撃つと爆発しますが、爆発は威力の大きい攻撃判定があるので距離を離しましょう。
両腕が発達して巨大な凶器になっているものは、通常と比べると異常に体力と攻撃力が高い強敵で、もはや雑魚ではありません。混戦ではライフルやマグナムなどを躊躇なく使ったほうが良いです。

動く水死体の変異種たち

ウーズの生息範囲は船全体に広がっており、違った特徴を見せるものもいる。
巨大なカギ爪状の腕を持つウーズ。その攻撃によって、転倒させられてしまうことも。
肉塊に手足が生えたような異様な形状のウーズ。
骨を弾丸代わりに飛ばしてくるウーズ。

水辺の亡霊「シークリーパー」

"t-Abyss"に感染した人体の特殊変異種であるシークリーパーは、文字通りの水棲の怪物だ。
この特異な変質は、主に女性の感染体に見られる徴候である。
女性の長い髪を想起させる全身を覆う甲殻は摩擦を限りなく減衰させ、彼女たちは音もなく水中を忍び寄る。そして獲物に近寄るや、6本に分かれた手を広げ、獲物を抱擁しながら摂食するのだ。
その子供を抱く母のような愛情から逃れる術は皆無である。

○攻略
水面に顔を出した後、徐々に近づいてきて飛び掛ってきます。
この敵との戦いはショットガンが有効です。飛び掛ってきたところを撃ち落しましょう。水中で出会う場合はBボタン連打で振り切りましょう。

恐怖を呟く者「スキャグデッド」

スキャグデッドは、ウィルス耐性の強い個体で発現する突然変異種である。(その割合は千人に一人程度)
だが、耐性は感染の進行を遅めても止めることはない。
感染から数日〜数週間後に高熱に襲われ、肩口から首にかけて痒みを伴うシコリが発生。
それが膨れ上がるにつれて意識は潰えていく。
感染者は自分が乗っ取られていくことを自覚しながら何の手立てを講ずることもできないのだ。
ウィルスの生み出す狂気に支配された後も、いまだ無自覚に言葉を紡ぐ元・主の首は、さながら夢遊病者を彷彿とさせる不気味さを有している。

○攻略
プロムナードで出会うものは地形の複雑さと数多くのウーズが同時出現することなどから強敵となっています。
サブウェポンを駆使しましょう。パルスグレネードを使ったりガスボンベ爆発を当てると体術チャンスになるので最大溜めで当てましょう。即死攻撃を持つのであまり近づかないよう。

陸に適応した水棲生物「ギオッゾ」

"t-Abyss"に感染した魚類は、ギオッゾと呼ばれる獰猛な肉食魚へと変異する。
その姿形は、"t-Abyss"の基礎となった魚類病原ウィルス"The Abyss"発見時に宿主であった深海魚に酷似している。
ウィルスの影響から食欲は非常に旺盛で、鋭い牙と強力な顎の筋力であらゆるものを噛み砕いてしまう。
有名なピラニアの攻撃性は栄華で作られたフィクションであるが、このギオッゾの群れならば、大型哺乳動物であれ、現実にものの数秒で骨まで喰らい尽くしてしまうだろう。

○攻略
シークリーバーと比べると体力がなく戦いやすい敵。
マシンガンで数発撃てば倒せるので弾薬を節約しましょう。

忍び寄る白い狩人「ファルファレルロ」

ファルファレルロ(中傷するもの)の名はダンテ・アルギエーリ著の「神曲」に登場するマレ・ブランケ(邪悪な爪)と呼ばれる12人の悪魔の1人に由来する。
ファルファレルロは、"ハンター"にさらに"t-Abyss"を加えた改良型である。
その結果、一部の水棲生物が持つような擬態能力を有し、周りと溶け込み透明化することを可能としたが、複数のウィルスを投与したからか、攻撃性が増し、従来より著しくコントロール性が劣化しているとの話がある。

○攻略
キースとクエントのパートでのみ出会う強敵。
特に最初に墜落現場で遭遇するものは数が多く広いため見失いやすいです。壁を背にして、ショットガンを使って攻撃していきましょう。